「仕事ができれば出世できる」
そう思っているなら考えを改めたほうがいいでしょう。
学校では、成績がよければ正当に評価されるシステムがあります。
学校は学ぶところですから、一番成績のいい人には称賛と尊敬が集まります。
成績は学生にとって最大のアピールポイントになり、受験でも進路選択でも、成績がよければよいほど有利になります。
そのときの名残があってか、社会においても仕事さえできれば正当に評価され、出世できると思っている人が少なくありません。
ここに学校と社会の違いがあります。
社会では、仕事力と出世がイコールとは限りません。
仕事を評価されることはあっても、決定権者に嫌われたら出世は絶望的です。
あなたの職場に「仕事はできるのに出世できない人」はいませんか。
仕事ができて高く評価されているのにもかかわらず、一向に出世できない人がいるものです。
仕事はできるのに出世できない人には、理由があります。
決定権者に嫌われていることが多いのです。
決定権者に嫌われていると、どんなに仕事ができても出世できません。
決定権者が必死で出世の邪魔をするため、出世したくてもできないのです。
ショックを受けるかもしれません。
「そんなの理不尽だ」「そんなの不条理だ」と腹を立てるかもしれません。
しかし、残念ながらこれは現実です。
信じられないなら、あなたの両親に聞いてみるといいでしょう。
困った顔をしつつも「そのとおりだ」と言ってくるはずです。
世の中のタブーであるため公言されることはありませんが、事実としてあります。
どんなに機械化・IT化が進んでも、そこにいるのは「人」です。
仕事や職場が人で成り立っているかぎり、必ず「人の感情」が絡みます。
人の好き嫌いは、人事にも影響します。
もちろん露骨にへつらう必要はありません。
好かれるに越したことはありませんが、あくまで嫌われないだけで十分です。
もし出世をしたいなら、決定権者に嫌われないよう注意してください。
出世をしたいなら、決定権者の悪口は絶対言ってはいけません。
決定権者が頼りない人であっても、陰で悪口を言うのは控えておくのが賢明です。
「本人に聞こえていないから大丈夫」と思っているなら甘い考えです。
陰で言った悪口は、人づてで本人の耳に届くと決まっています。
うっかりトイレで話そうものなら、個室にいる上司に聞かれるでしょう。
あるいは個室にいる同僚が、上司にこっそり告げ口するでしょう。
思いもよらないルートで本人の耳に入るのは、あなたも学生時代に経験があるはずです。
学校では教えてくれないことですが、出世をするうえでは重要なことなのです。
あまり大きな声では言えないことですが、手遅れになる前にこの場を借りて真実をお伝えいたします。