食の幸せを感じるのは、どんなときでしょうか。
まず思い浮かぶのは「おいしいものを食べている場面」ではないでしょうか。
おいしい料理、話題の人気スイーツ、高級レストランのフルコース。
どれもおいしいと呼べる代表でしょう。
おいしいものを食べると、口の中においしい味が広がります。
心の中で音符が躍って、ハッピーな気持ちになります。
空腹感を満たせ、ハイパフォーマンスを発揮できるでしょう。
しかし、おいしいものを食べたからといって幸せになれるとは限りません。
ここが要注意ポイントです。
おいしいものを食べたとしても「ながら食い」では台無しです。
集中力が低下して、おいしい味も半減します。
「早食い」の場合もNGです。
いくらおいしいものであっても、飲み込むような食べ方になるときちんと味わうことができず、せっかくの味も帳消しです。
おいしいものを食べたとしても「感謝の気持ち」がなければ、意味がありません。
食べ物に対する感謝がなければ、おいしい食べ物も無味乾燥に感じるでしょう。
私たちの多くのが落ちる落とし穴です。
では、食で幸せになるにはどうすればいいか。
おいしいものを食べることではありません。
「おいしく味わうこと」なのです。
おいしく味わうことに集中してください。
「何を食べるか」より「いかに味わうか」です。
量は少なくても、ゆっくり食べれば、味をしっかり引き出せます。
普通の食べ物でも、よく噛んで味わえば、素晴らしいおいしさを感じます。
シンプルな食べ物でも、感謝の気持ちがあれば、贅沢に感じます。
たとえ食べ慣れたものでもいいのです。
「食事ができてありがたい」「食事を作ってくれてありがとう」と感謝の気持ちがあれば、十分な満足感が得られます。
おいしく味わうことさえできれば「味の感動」が得られます。
心はハッピーになり、幸せになります。
結局のところ、何を食べてもいいのです。
おいしく味わえば味わうほどいい。
おいしく味わったほうが食の満足度が高まって、心が豊かになります。
今後食事の際は、何でもおいしく味わうことに集中してください。
「何を食べるか」より「いかに味わうか」です。
食べる対象より、おいしく味わうことに力を入れましょう。
よく噛んだり感謝の気持ちを持ったり「おいしい」と思いながら食べたりすればできます。
食べ物から味を引き出すようなイメージです。
おいしいものを食べた人が幸せになるのではありません。
おいしく味わった人が幸せになるのです。