執筆者:水口貴博

食べることを楽しむ30の方法

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「味音痴」と思ったら、濃い味付けをやめてみる。

「味音痴」と思ったら、濃い味付けをやめてみる。 | 食べることを楽しむ30の方法

「食べても味を感じにくい」

「味の微妙な違いを区別するのが苦手」

「普通の食事では、味が物足りなく感じる」

一言で言うなら「味音痴」です。

味音痴に心当たりがある人は、あるポイントをチェックしてみてください。

「濃い味付けになっていないか」です。

調味料をどばどば振りかけるのが癖になっていないでしょうか。

タレやソースをたっぷり使うのが当たり前になっていないでしょうか。

どきっとした人は要チェックです。

調味料を加えて濃い味にするのが普通のことになっています。

無意識の習慣になっています。

「味音痴」と思ったら濃い味付けをやめてみましょう。

味音痴の原因の大半は、濃い味付けに慣れてしまっていることです。

濃い味付けに慣れてしまうと、どんどん味覚が鈍感になってしまいます。

普通の味では満足できなくなり、さらに味付けが濃くなって、ますます味覚が鈍感になっていき、悪循環を招きます。

濃い味付けを続けていれば、味音痴になるのは必然のことわりです。

味音痴を放置するのはよくない

「別に味音痴でもいいではないか」

そう思うかもしれませんが油断は禁物です。

濃い味付けに慣れることは好ましくありません。

無意識のうちに脂質や塩分を取りすぎてしまい、健康によくありません。

塩は人に必要なミネラルですが、実際は少量で十分です。

最新の研究によると、人は「1日2グラムの塩」で生きていけることが確認されています。

2グラムの量は、小さじ3分の1です。

また濃い味付けでしか満足できなくなるのは、食の楽しみの制限にもつながります。

濃い味付けをやめてみる

濃い味付けをやめてみましょう。

調味料の量を減らして、普通のままで食べるようにします。

調味料を加えたくても、ぐっと我慢して、そのままの味でいただくようにします。

どうしても使いたいなら、いつもの量の半分以下にしておきましょう。

普段使っているお塩も「減塩タイプ」に変えるだけでも違います。

少し価格は高めですが、健康のためにお金を出しましょう。

濃い味付けをやめる際に大切なのは咀嚼そしゃく回数を増やすこと」です。

最初のうちは味気なく感じるかもしれませんが、その分だけ噛む回数を増やしましょう。

一口につき、30回の咀嚼を目指します。

最初はなかなか難しいかもしれませんが、目標として意識してみてください。

噛めば噛むほど唾液の分泌が促され、食材の甘みやおいしさが引き出されます。

これを数週間続けてみましょう。

最初はストレスを感じていても、しばらく続けていけば平気になります。

慣れていくにつれて通常の味覚を取り戻していけるでしょう。

濃い味にしなくても、十分な満足感が得られることに気づくはずです。

普通の味で満足できるようになると、楽しめる食の範囲も広がります。

健康につながるだけでなく、楽しめる食の範囲も広がるのです。

食べることを楽しむ方法(15)
  • 味音痴と思ったら、濃い味付けをやめてみる。
お箸の正しい持ち方ができていますか。

食べることを楽しむ30の方法

  1. 食欲が湧いたから食べるのではない。
    食べるから食欲が湧く。
  2. おいしいものを食べた人が幸せになるのではない。
    おいしく味わった人が幸せになる。
  3. 忙しくて外食できないときは、生活の中に組み込めばいい。
  4. 食べたいものから食べよう。
    後回しにしていると、ろくなことにならない。
  5. なぜ「おいしそう」と思うだけで、おいしく感じやすくなるのか。
  6. 高級なものが贅沢な食事とは限らない。
    贅沢は「値段」ではなく「満足感」で決まる。
  7. 料理の写真を撮る人は多くても、食べている写真を撮る人は少ない。
  8. 食事をいただくときは、まず外観を楽しもう。
  9. たくさん食を楽しみたいなら、たくさん体を動かすこと。
  10. 「ご飯少なめ」は恥ずかしいことなのか。
  11. 小食にコンプレックスを持つ必要はない。
  12. 歯を大切にしてしすぎることはない。
    おいしく食事を楽しめるのは、健康な歯があってこそ。
  13. 甘いものに興味がないふりをしないでください。
  14. なぜたくさん食べても太らない人がいるのか。
  15. 「味音痴」と思ったら、濃い味付けをやめてみる。
  16. お箸の正しい持ち方ができていますか。
  17. 組み合わせの数だけ、食の楽しみもある。
  18. あなたは食のレポーター。
    コメントしながら食べてみよう。
  19. 食事中のときくらい、カロリーのことは忘れてください。
  20. 食事を取らないことが、ミスを増やす原因。
    きちんと食事を取るだけで、ミスが大幅に減る。
  21. 食事中にため息をつくのは、マナー違反。
  22. 飲食店や高級レストランに詳しくないからといって、焦る必要はない。
  23. うっかりまずいものを口にしたとき、飲み込むか吐き出すか。
    それが問題だ。
  24. 便秘になっていると、スムーズに食を楽しめない。
  25. 食べることで、楽しめるようになる。
  26. 苦手な食べ物も、本気でおいしいと思い込んで食べてみよう。
    奇跡が起こるかもしれない。
  27. デスクで食事を取る際、ちょっと華やかな雰囲気を演出する工夫とは。
  28. 食後の余韻を長持ちさせるコツは「思い出すこと」にある。
  29. その食べ物は、あなたに食べてもらうのを待っている。
    だからあなたは、それを食べる。
  30. 私たちは「空腹感との出会いと別れ」を繰り返している。

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