執筆者:水口貴博

食べることを楽しむ30の方法

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食事中にため息をつくのは、マナー違反。

食事中にため息をつくのは、マナー違反。 | 食べることを楽しむ30の方法

ときどき食事中にため息をついている人がいます。

「はあ~」

「ふう~」

心当たりのある人は要注意です。

疲れて出ることもあれば、日頃の癖で出ることもあるでしょう。

食事中にため息をつかないことです。

食事中にため息をつくと味わいが半減します。

嫌な空気が生まれ、どんよりした雰囲気が広がります。

暗い気持ちになると味覚の働きが低下して、食事を味わいにくくなります。

笑顔はポジティブな調味料ですが、ため息はネガティブな調味料です。

ため息をすればするほど、まずくなる調味料を振りかけることになります。

同席者がいる場合はもっと大変です。

同席者の前でため息をつくと、相手を不快な気持ちにさせるでしょう。

ため息の音には倦怠感けんたいかんが伴っていて、負のオーラがあります。

どんよりした空気が相手にも伝わって、嫌な気持ちにさせてしまいます。

きっと相手はこう思うでしょう。

「食事中にため息をつくのはやめてほしい。食事がまずくなる。こちらまで気が滅入ってしまう」と。

命からできた食事にため息をつくのはよくないこと

食事中にため息をつくのは、食事に悪口を言っているようなものです。

言葉で悪口を言っていなくても、そうしたニュアンスを伝えていることになります。

「食事がおいしくない」と不満を漏らすことになり、食事を悲しませてしまうでしょう。

食の神様もがっかりします。

「不満そうに食事をしていますね」と思われ、運やチャンスを取り上げられてしまいます。

あらゆる食事は命からできています。

植物であれ動物であれ、その命を殺傷することで目の前の食事が作られました。

私たちが生きているのは、代わりに命を落とした存在がいるおかげです。

命からできた食事にため息をつくのはよくないことです。

腹を満たす食事には、どんなものであろうと感謝の気持ちを持っていただくことが大切です。

ため息ではなく、深呼吸をしよう

食事中にため息をして、いいことは1つもありません。

食事中にため息をつく癖があるなら要改善です。

仕方ない状況もありますが、できるだけ意識して改善に取り組むこと。

食事中、疲れたり落ち込んだりしてため息をつきたくなることもありますが、ぐっとこらえることです。

ため息をつきそうなら代わりに深呼吸をしましょう。

ため息をつきたい衝動を、深呼吸の方向に向けるだけです。

深く息を吸い込めば、脳に酸素が巡って活性化されます。

意識が明瞭になって脳のパフォーマンスもアップするので、おいしく味わいやすくなります。

食べることを楽しむ方法(21)
  • 食事中にため息をつかない。
飲食店や高級レストランに詳しくないからといって、焦る必要はない。

食べることを楽しむ30の方法

  1. 食欲が湧いたから食べるのではない。
    食べるから食欲が湧く。
  2. おいしいものを食べた人が幸せになるのではない。
    おいしく味わった人が幸せになる。
  3. 忙しくて外食できないときは、生活の中に組み込めばいい。
  4. 食べたいものから食べよう。
    後回しにしていると、ろくなことにならない。
  5. なぜ「おいしそう」と思うだけで、おいしく感じやすくなるのか。
  6. 高級なものが贅沢な食事とは限らない。
    贅沢は「値段」ではなく「満足感」で決まる。
  7. 料理の写真を撮る人は多くても、食べている写真を撮る人は少ない。
  8. 食事をいただくときは、まず外観を楽しもう。
  9. たくさん食を楽しみたいなら、たくさん体を動かすこと。
  10. 「ご飯少なめ」は恥ずかしいことなのか。
  11. 小食にコンプレックスを持つ必要はない。
  12. 歯を大切にしてしすぎることはない。
    おいしく食事を楽しめるのは、健康な歯があってこそ。
  13. 甘いものに興味がないふりをしないでください。
  14. なぜたくさん食べても太らない人がいるのか。
  15. 「味音痴」と思ったら、濃い味付けをやめてみる。
  16. お箸の正しい持ち方ができていますか。
  17. 組み合わせの数だけ、食の楽しみもある。
  18. あなたは食のレポーター。
    コメントしながら食べてみよう。
  19. 食事中のときくらい、カロリーのことは忘れてください。
  20. 食事を取らないことが、ミスを増やす原因。
    きちんと食事を取るだけで、ミスが大幅に減る。
  21. 食事中にため息をつくのは、マナー違反。
  22. 飲食店や高級レストランに詳しくないからといって、焦る必要はない。
  23. うっかりまずいものを口にしたとき、飲み込むか吐き出すか。
    それが問題だ。
  24. 便秘になっていると、スムーズに食を楽しめない。
  25. 食べることで、楽しめるようになる。
  26. 苦手な食べ物も、本気でおいしいと思い込んで食べてみよう。
    奇跡が起こるかもしれない。
  27. デスクで食事を取る際、ちょっと華やかな雰囲気を演出する工夫とは。
  28. 食後の余韻を長持ちさせるコツは「思い出すこと」にある。
  29. その食べ物は、あなたに食べてもらうのを待っている。
    だからあなたは、それを食べる。
  30. 私たちは「空腹感との出会いと別れ」を繰り返している。

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