なぜカレーは、あれほどおいしいのでしょうか。
カレーは、ご飯とルーの割合を気にして食べるからおいしいのです。
スプーンで一口分すくうたびに、ご飯とルーの割合を調整することになります。
この調整がいいのです。
自分の好みで調整を楽しめます。
ご飯とルーの割合は同じにするのが基本ですが、その限りではありません。
ご飯が多めで、ルーが少なめもよし。
ご飯が少なめで、ルーが多めもよし。
少しくらい偏っていても問題ありません。
一口ごとにいろんな割合を楽しめます。
「ご飯だけ食べる」「ルーだけ食べる」もOKです。
どんな割合でも一口一口が正解です。
「次の一口はどんな割合にしようかな」と考える楽しみがあります。
スプーンで食べる一口は、ご飯とルーの割合を調整することで味の濃さが変わります。
割合が違うということは状態が変わるということであり、一口ごとに味が変化します。
いろんな割合を楽しめるので、カレーは飽きることがなく、最後までおいしく食べられます。
ご飯とルーの割合を調整しながら食べるのが面白い。
一口一口が微妙に違っているので、どの一口もおいしく味わえます。
野菜カレーなら、さらに楽しみ方が広がります。
ご飯・ルー・野菜の割合を気にすることになるため、さらに調整の幅が広がって味わい深くなります。
もちろん「野菜だけ食べる」という食べ方をしてもいい。
これがカレーのおいしさであり面白さです。
シンプルな単品料理でありながら、バリエーションが豊富で奥が深いのです。
カレーには、ルーの分配の面白さがあるから、いろんな味わいを楽しめます。
一食分のカレーでも十分な満足感が得られます。
割合を調整しながら食べつつ、最後に美しく完食できたときの快感がたまりません。
食事がきれいに決着しました。
割合調整がうまくいった証拠です。
カレーを食べ終わった後、達成感が得られます。
部屋をきれいに片付けてすっきりしたような気持ちになれるのです。