チョコレートは、どんな食べ方をしますか。
普通の板チョコであれば、噛みながら食べるのが普通でしょう。
固いものは噛むもの。
歯で噛むと細かく砕け、スムーズに溶け、口の中に甘みが広がります。
濃厚な甘みが感じられ、おいしくいただけるでしょう。
ミルクチョコレートなら濃厚な甘さがあるでしょう。
ホワイトチョコレートならクリーミーな甘さがあり、ダークチョコレートなら苦みのある甘さでしょう。
もちろん噛む食べ方も悪くありませんが、注意点もあります。
チョコレートはカロリーの高い食品の1つです。
噛む食べ方をすると、ぱくぱく食べることになります。
自然と食べるペースが速くなり、板チョコ1枚があっという間になくなるでしょう。
すぐ食べ終われば、チョコレートそのものを味わう時間も短くなります。
それはそれでいいのですが、チョコレートは噛む食べ方だけに限りません。
もっと味わい深い食べ方があります。
それは「口の中で溶かす食べ方」です。
まず手で板チョコを小さく砕きます。
たいていの板チョコは表面に溝が刻まれていて、等間隔で割りやすいようになっています。
小さなかけら状態になったチョコレートを口に含んだら、後はそのままにしましょう。
このとき、一切噛まないようにするのがポイントです。
最初のうちは何ともありませんが、しばらくすると変化が出てきます。
口の中の体温で、ゆっくり溶けていきます。
噛まないで、舌をゆっくり動かしていきます。
溶けていくにつれて、甘みの輪が口の中で広がっていくでしょう。
甘みのグラデーションも楽しめます。
たった1つのかけらでも、数分間くらい甘みを楽しめます。
1つ目のかけらが溶けきれば、2つ目のかけらを口に入れましょう。
これが、チョコレートの味わい深い食べ方です。
チョコレートを1枚食べきるのに時間がかかります。
チョコレートを味わう時間が長くなるということです。
たった1枚のチョコレートで、十分な満足感が得られるでしょう。
しっかり甘みを感じられる上、食べるペースもゆっくりになるので、カロリーの取りすぎも抑制できます。
じっくり味わうとはこのことです。
板チョコ1枚であれば、100円程度です。
ドラッグストアなら、もっと安く購入できるでしょう。
安い板チョコであっても、十分な満足感が得られます。
噛んで食べるのもいいが、溶かして食べるのはもっといい。
口の中の体温を、おいしさを引き出すために活用してください。
あなたの口には、固めたものを溶かす力があります。