同棲のマニュアルには、数多くの基本ルールが載っています。
「生活費は折半が基本」
「家事の役割分担は公平を心がける」
「寝るのは別々にしたほうがいい」
たしかにルールは、快適な同棲生活の重要要素。
特に初めての同棲なら、マニュアルは欠かせません。
ルールに従えば、スムーズな同棲も実現しやすく、結婚へのステップアップもしやすくなるでしょう。
同棲失敗者の教訓を生かしたルールは、どれも大変参考になるはずです。
少なくとも役立つ情報であるのは間違いありません。
「さっそくルールに従った同棲を心がけよう」と思いますが、ここに落とし穴があります。
マニュアルの過信には要注意です。
同棲のマニュアルは、あくまでマニュアルです。
マニュアルのルールは、あくまで「推奨」であって「絶対」ではありません。
カップルごとの状況は考慮されておらず、あくまで基本ルールが掲載されています。
中には当てはまらないカップルもいます。
同棲失敗者の教訓さえ、すべてのカップルに当てはまるとは限りません。
マニュアルのルールが逆効果になるカップルさえいます。
マニュアルのルールは、あくまで参考です。
本当に快適なルールは自分たちで見つけてください。
たとえば、同棲の生活費は折半が基本ですが、事情があるなら、少し比率を変更してもいいでしょう。
お互いの経済事情に合わせた設定なら、より平等が保てます。
家事の役割分担は公平が基本ですが、事情があれば、その限りではありません。
パートナーが生活費の大半を出してくれるなら、余分に家事を担当するのもいいでしょう。
同棲では別々に寝るほうが快適ですが、2人の好みによっては一緒に寝ることもあっていいでしょう。
睡眠の質が悪くなってもいいから、1つのベッドで寝たいカップルもいるでしょう。
マニュアルに反するルールだとしても、2人の希望が一致しているなら、それが正解です。
マニュアルのルールを過信するのではなく、2人にとってちょうどよい選択肢を優先させてください。
本当のルールは、2人の中にあります。
同棲の本当のルールは、2人で作っていくものなのです。