「いってきます」
「いってらっしゃい」
そう言える幸せを噛み締めましょう。
単なる挨拶に思えますが、実に大事な瞬間です。
これが幸せなのです。
「いってきます」「いってらっしゃい」という呼応は、一緒に暮らしているからこそできる行為。
また、そうしたい相手がいるからこそ、できる行為でもあります。
「いってきます」と言うとき、頑張ろうという気持ちや別れを惜しむ気持ちになっています。
「いってらっしゃい」と言うとき、大切な人を元気づけています。
自分を見送ってくれる人がいる。
きちんと見送りたい人がいる。
これを幸せと呼ばずして、なんと呼ぶのでしょう。
お互いの心がつながっていることを再認識できる瞬間です。
「愛しているよ」と言わなくても、愛を伝えることができます。
「ただいま」
「おかえり」
このやりとりも、幸せの瞬間です。
「ただいま」と言うとき、安心できる場所に戻ってきたことを表現しています。
「おかえり」と言うとき、大切な人が戻ってきた喜びを表現しています。
自分の帰りを待っている人がいる。
帰りを待ちたい人がいる。
これほどの幸せはありません。
単なる挨拶であっても、その言葉の奥には愛が存在しています。
出かける際の挨拶は、飽きることなく、毎日続けましょう。
ささいな瞬間ですが、毎回幸せを感じることができます。