別れ話を切り出されて説得するとき、一番大切なのは何でしょうか。
「大声で泣けば引き止められるだろう」と思われがちです。
もちろん引き止めるうえで、感情を見せたり伝えたりすることは大切です。
泣きながら「別れたくない」と叫べば、相手の心を揺さぶることはできるでしょう。
しかし、ここに大きな誤解があります。
感情的になると、話の内容より取り乱した様子のほうに注意が向きます。
相手は話し合いに集中できなくなり、冷静な話し合いを妨げます。
仮に引き止められたとしても、その復縁はあくまで同情です。
同情による復縁は、本来の相思相愛ではありません。
2人の関係が不安定なままであるため、しばらく経てば、やはり別れの危機を迎えるでしょう。
では、本当に大切なのは何か。
それは「愛していることを伝えること」。
どれだけ大事に思っているのか。
自分にとって、どれだけ特別な存在なのか。
別れてしまうと、どれだけ悲しいか。
言葉や態度を通して、愛していることをしっかり伝えることが一番大切です。
愛していることを伝えるとき、それを補う手段として適度に感情を見せることは効果的です。
泣かなくても、説得は可能です。
涙がなくても、きちんと愛していることさえ伝われば、説得できます。
大声を出す必要もない。
落ち着いた声だけでも、きちんと大事にしていることさえ伝われば、仲直りはできます。
「愛していることを伝えること」
この点に集中して説得すれば、別れの危機を乗り越えられるでしょう。
あなたが引き止めようとする言葉や態度は、きちんと愛していることが伝わる表現でしょうか。
きちんと愛していることを伝えることが、本当の説得です。