就職活動では、遠くまで面接に行かなければいけない状況もあります。
たとえば、片道が3時間以上もかかる面接です。
面接会場までの距離が遠ければ、交通費も時間もかかり、大きな苦労があるでしょう。
また「地元のほうが有利ではないか。離れた土地だから不利になるのではないか」という不安があります。
しかし、あながち悪い条件ばかりとも言えません。
実は、遠くから面接に向かう場合、採用に有利な条件がつきます。
それは、面接官の同情を引きやすいという点です。
面接官の立場になって考えてみてください。
「面接を受けるために、片道3時間かけてきました。往復6時間です」
こんな話をすれば、面接官は口を開けて、驚いた表情を見せるでしょう。
「わざわざ遠くから面接に来てくれて嬉しい。さぞ、疲れていることだろう。それだけ志望する気持ちが強いのだろう」
そう感心する面接官も多いはずです。
その結果、面接官の同情を引きやすくなり、熱意が伝わりやすくなるのです。
もちろん必ず驚かれるわけではありませんが、近場から面接に来る学生より、驚かれやすい傾向があるのはたしかです。
長い移動時間も高い交通費も、あながち無駄ではありません。
時と場合によっては、面接会場まで離れているから、有利になる場合もあります。
面接会場まで遠いデメリットは、面接官の同情も引きやすいメリットにもなるのです。