憧れを持つことは、悪いことではありません。
ある仕事に対して「素晴らしい」「かっこいい」「きれい」などの憧れがあるでしょう。
憧れがあれば、就職活動の底力も出るはずです。
しかし、憧れを持つのはいいのですが、別の覚悟も必要です。
憧れは、就職してしまえば、冷めてしまうことです。
憧れで就職した結果「憧れていたとおりの仕事だった」ということは、ほぼ皆無です。
ほとんどの場合「思っていた理想と違う」「こんなはずではなかった」という状況があります。
テレビや雑誌で見かけるのは、仕事の表面的な一部分にすぎません。
かっこいい様子や感動的な場面など、面白いネタになる部分を抜き出して、紹介しています。
結果として、私たちは「誤解した憧れ」を抱く場合があるのです。
どんな仕事でも、舞台裏は修羅場です。
汚いこと、苦しいこと、嫌なことがたくさんあります。
人間関係や企業同士の醜いトラブルや争いもあるでしょう。
その舞台裏を知らずして、憧れだけで就職するのは気をつけたい。
楽な仕事は、楽であるように見せているだけ。
かっこいい仕事は、かっこいいように見せているだけ。
きれいな仕事は、きれいであるように見せているだけ。
どんな仕事でも、そうです。
修羅場のない仕事なんて、ありません。
憧れを持つのは結構ですが、その憧れている仕事の舞台裏は、修羅場であると考えたほうが現実的です。