執筆者:水口貴博

業界研究をする30の方法

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初任給より重要なのは、昇給率。

初任給より重要なのは、昇給率。 | 業界研究をする30の方法

業界研究や企業研究で確認する項目の1つが、初任給です。

初任給は、業界や企業の状態を知る目安になります。

成長に向かう業界や企業では初任給も高く、衰退に向かう業界や企業では初任給も低くなる傾向があります。

初任給は、入社後の年収をイメージしやすくなる指標でもあるため、参考にする人も多いのではないでしょうか。

さて、ここで注意したいのは、初任給に対する固定観念です。

「初任給は高ければよい」

「初任給が低いのは悪い」

そんな固定観念を持っていませんか。

ここが危ないのです。

初任給だけは、善しあしを判断できません。

注目してほしいのは、昇給率です。

初任給が低くても、昇給率が高い業界があります。

たとえば、金融業や保険業です。

金融業や保険業では、初任給は低くても、入社後に昇給率が高くなる傾向があります。

一方で、昇給が低い業界もあります。

たとえば、宿泊業や飲食サービス業などです。

宿泊業や飲食サービス業では、初任給も昇給率も低い傾向があります。

もちろんこれは参考であり、企業によっても大きく異なるため、一概には言えません。

給与面に限って言えば、昇給率は初任給より重要です。

昇給率が高ければ、初任給は低くても、生涯年収が多くなるでしょう。

給与面を確認するなら、初任給だけでなく、昇給率も確認したうえで判断することが大切です。

業界研究をする方法(16)
  • 給与面を確認するなら、初任給だけでなく、昇給率も確認する。
業界の平均年収に、惑わされるな。

業界研究をする30の方法

  1. 企業研究の前に、業界研究。
  2. 業界研究・企業研究に欠かせない、10の情報源。
  3. 業界地図と業界本の違いとは。
  4. 業界研究は、筆記試験や面接の対策でもある。
  5. 情報を知るのは怖いが、情報を知らないのは、もっと怖い。
  6. どんな情報も、主観が混じっている可能性がある。
  7. 偏見や先入観は、自由な思考を妨げる。
  8. 大切なのは、その業界と一生付き合っていく覚悟。
  9. ニュースの確認も、業界研究の1つ。
  10. やりがいのある仕事を他人に聞くのは、ナンセンス。
  11. 最初から、完全に向いている仕事を探すのは難しい。
  12. やりたいことを基準にすれば、就職活動の幅はもっと広がる。
  13. やりたい仕事はあるが、適正に不安がある場合の考え方。
  14. 知らない用語に出会っても、放置しない。
  15. 関連業界を見落としていませんか。
  16. 初任給より重要なのは、昇給率。
  17. 業界の平均年収に、惑わされるな。
  18. 安定だけが、就職ではない。
  19. 古い情報は、役立つどころか、毒になるリスクがある。
  20. 希望の職種が複数あって迷うときの対処。
  21. 職種を志望しても、就職できると限らないのが、就職活動の難しさ。
  22. 憧れは、就職してしまえば、冷める覚悟をしておく。
  23. 「できるはずがない」ではなく「できるかもしれない」と考える。
  24. 進路が決まっていなくても、就職情報サイトに登録すべきか。
  25. 口コミは、信じやすい一方、主観や誤解が混じりやすい。
  26. 汗をかいて集めた情報で、本当の差がつく。
  27. 余裕があれば、興味のない業界も見ておきたい。
  28. 国内にいながら、海外の求人情報を集める方法。
  29. 希望する業界や業種に確信が持てなくなったときの対処。
  30. 志望業界が複数あって、情報収集の余裕がない。
    どう攻略するか。

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