あらゆる情報源の中でも、無意識のうちに信じやすいものがあります。
口コミです。
「Aさんは、Bさんと付き合っているらしい」
そんな噂を聞いて、証拠もないのに信じた経験が、学生時代にあるのではないでしょうか。
口コミは、信頼できる人のフィルターを通しているため、信じやすい傾向があります。
特に身近な友人の口コミは、信頼関係が結ばれているため、深く信じる傾向があります。
たしかに口コミも貴重な情報源ですが、愚直に信じるのも注意が必要です。
口コミが頼りになるのは事実ですが、絶対ではありません。
あくまで、口コミは口コミです。
口コミは、主観や誤解が混じりやすい特徴があることを意識する必要があります。
話をよく聞くと、事実ではなく、意見である場合が多い。
具体的なデータもなく、誤解である場合もあるでしょう。
「その人だから、そう感じるだけかもしれない」「間違った情報かもしれない」などの柔軟な考えが必要です。
たとえば、デスクワークをどう考えるかです。
机上の仕事が合っている人なら「快適」「楽しそう」「健全」などの印象を持つでしょう。
一方、運動を好む人なら「暗い」「地味」「不健康」などの印象を持つかもしれません。
どちらが正しいのかは関係ありません。
人それぞれなのです。
このとき「デスクワークはよい・悪い」などの口コミを愚直に信じると、考えが混乱します。
人それぞれですから、人によって答えが違います。
すべての情報には、主観や誤解が混じります。
特に口コミは、信じやすい一方、主観や誤解が混じりやすい。
このことを深く心に刻み、口コミと上手に付き合っていくことが大切です。