「なんだ、この味は?」
「ちょっと飲めないなあ」
「頭がくらくらして、気分が悪くなりそう」
ワインを飲んで、そう思ったことはありませんか。
これは、劣化ワインでよく見られる傾向です。
まれにではありますが、コルクの状態、保存状態、パッケージの仕方などによっては、味の状態が劣化していることがあります。
明らかなワインの欠損が見られるなら、交換を要求しましょう。
ただし、もし品質に問題のないワインなら、どうでしょうか。
問題がないワインにもかかわらず「まずい」と言うのは、行きすぎた表現です。
少なくとも、表現が適切ではありません。
こういうときは、どう考えるのがいいのでしょうか。
「たまたま口に合わなかった」と考えるのが、スマートです。
誰も傷つかない言い方ですね。
ワインとはいえ、多種多様です。
大きく分ければ「白」「赤」「ロゼ」の3種類ですね。
しかし、白ワインと一言で言っても、甘口から辛口まであり、幅があります。
赤ワインも、軽いものから重いものまであり、幅があります。
ロゼは、製造法が多いため、味もさまざまです。
ブドウを発酵させただけのワインです。
しかし、製法、ブドウの種類、熟成の時間によって、味わいに大きな幅があります。
それだけ数多くの種類があるのですから、合うものもあれば合わないものもあるわけです。
単にまずいと思っただけでワインを否定するのはよくありません。
飲めないワインを単に否定するのではなく、事情を考慮した考え方をするほうが、ワインに対する理解や愛情が膨らむのです。