執筆者:水口貴博

ワインの味わいを楽しむ30の方法

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ワインのオーダー時に、ソムリエから言われた「デキャンタージュ」とは。

ワインのオーダー時に、ソムリエから言われた「デキャンタージュ」とは。 | ワインの味わいを楽しむ30の方法

「デキャンタージュしますか」

レストランでワインをオーダーすると、ソムリエから尋ねられ、驚くことがあります。

「デキャンタージュとは何だろう」と思うのです。

あまり聞き慣れない言葉で、返答に困りますね。

知っている人は知っていますが、知らない人は知らないこの言葉。

デキャンタージュとは「ワインをいったん他の容器に移すこと」です。

「デキャンタ」と呼ばれる、花瓶のような透明の器に、一度ワインを移します。

通常、ワインを注ぐときは、ボトルから直接グラスに注ぎます。

なぜ、ワインをいったん他の容器に移すのでしょうか。

その意味は、2つあります。

  1. 沈殿物を取り除くため

主に古いワインの場合に、デキャンタージュされる目的です。

年代の古いワインは、熟成の過程で沈殿物が発生することがあります。

沈殿物は有害ではないのですが、美しくありませんし、口に触れることに抵抗感を持つ人がいます。

一度、別の容器に移し替えることで、沈殿物を取り除けます。

  1. ワインのポテンシャルを引き出すため

主に若いワインの場合に、デキャンタージュされる目的です。

年代の若いワインは、風味が小さいことがあります。

これを「ワインが閉じている」と言います。

そこで、デキャンタージュで他の容器に移し変えることで、わざと空気に触れる機会を増やします。

酸化が促進され、ワインに備わったポテンシャルを引き出す効果があります。

基本的に「デキャンタージュしますか」と尋ねられれば、特別な理由がないかぎりお願いしたほうがいいでしょう。

ソムリエに面倒な手間が増えて申し訳ないと思う必要もありません。

ワインの味わいを楽しむ方法(7)
  • 気軽にデキャンタージュをお願いする。
「ワインを開かせる」の意味とは。

ワインの味わいを楽しむ30の方法

  1. ワインは、眺めるところから始まる。
  2. ワインのなじみを作る最初の第一歩。
  3. まずいのではない。
    たまたま口に合わないワインだっただけ。
  4. なぜ、ワインの価格は幅が大きいのか。
  5. 初心者は、白赤共通の万能ワイングラスがおすすめ。
  6. ワインは、コルクを開けた瞬間から、どんどん味が変わっていく。
  7. ワインのオーダー時に、ソムリエから言われた「デキャンタージュ」とは。
  8. 「ワインを開かせる」の意味とは。
  9. テイスティングで異臭を感じれば「ブショネ」が原因かもしれない。
  10. 相手の誕生日と同じ年に作られたワインを贈ると喜ばれる。
  11. ワインの試飲会を見逃すな。
  12. 飲んだ瞬間の味だけで、ワインのすべてを評価しようとしない。
  13. フレンチ・パラドックスによって明らかになった、ワインの効果。
  14. ワインとの出合いは、一期一会。
  15. スクリュー・キャップだから、安物とは限らない。
  16. ワインを飲んで、悪い酔いしない方法。
  17. ワインパーティーで、手軽にワインを楽しめる。
  18. ワインをおいしく飲むための適温の目安。
  19. 室温でワインを保存できる日数とは。
  20. ワインを飲んで太ることはない。
    太る直接の原因は、おつまみだ。
  21. ワインセラーがあるとはいえ、いつまでも保存できるわけではない。
  22. ワイングラスは、ささいなことですぐ割れる。
  23. いかに安く、いかにおいしいワインを見つけるか。
    これが面白い。
  24. いきなり高価なワインに手を出しても、理解できない。
  25. ワインの上級者の不思議な表現は、深い親しみがある証拠。
  26. おいしいワインに対しては、素直に「おいしい」と言えばいい。
  27. 必ずしも、ワインの価格と味が比例しているとは限らない理由。
  28. ワインに和食を組み合わせて、新しい味を発見する。
  29. ワインの陳列方法の違いに見られる、ある特別な事情。
  30. 酒屋の店長と仲良くなっておかないのは、大きな損失と言っても過言ではない。

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