執筆者:水口貴博

ワインの味わいを楽しむ30の方法

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なぜ、ワインの価格は幅が大きいのか。

なぜ、ワインの価格は幅が大きいのか。 | ワインの味わいを楽しむ30の方法

ワインがビールと大きく異なる点の1つに「価格幅の違い」があります。

ビールはブランドが異なっても、どれも同じような価格です。

しかし、ワインは、価格の幅が広い。

安いものはボトル1本で1,000円以下ですが、高いものは10万円以上のものもあります。

さらに店頭ではあまり見かけませんが、100万円以上のワインもあります。

幅が広いですね。

なぜこのように、価格に開きが出るのでしょうか。

それは、次の3つの要因が関係しています。

  1. 生産コストの違いのため

ワインは、ブドウの品種や生産方法が多種多様です。

特においしさを引き出そうとすると、それだけ品質の高いブドウを選び、生産に手間をかけようとします。

また、生産方法によっては、人手がかかったり設備が必要であったりするため、生産コストに大きな違いが生まれます。

やはり一般的にはおいしさを引き出そうとすると、よいブドウを選ぶことになり、手間暇を惜しみません。

どれだけよいブドウを選ぶか、どれだけ手間暇をかけるか。

このように生産コストによって、価格幅ができやすいのです。

  1. そもそも大量生産ができないため

基本的にワインは、ビールより高価です。

ビールより安い例外もありますが、基本的に同じ量を比べた場合、ビールより値段が高いはずです。

ワインは、ビールとは異なり、安価に大量生産できるものではないからです。

その年に採れるブドウの数には、限りがあります。

たとえば、2010年のワインなら、2010年に収穫したブドウしか使えません。

天候の状況により、ブドウがあまり採れない年は、需要に対して供給が追いつきません。

その結果、希少価値が生まれ、価格が跳ね上がるのです。

  1. 富の証しや投機の対象になりやすいため

ワインの値段を上げている理由は、生産面の話だけではありません。

「富の証し」や「投機の対象」として使われる場合があり、より価格が上がっていくのです。

ワインは、時間をかけて熟成させることで味わい深さが引き出されます。

そのため、一般的に古いワインほど味に深みが出て、価格も跳ね上がります。

希少価値である事実が知れ渡ると、さらに高額な値段で取引されるようになり、希少価値に拍車がかかるという繰り返しです。

一気に値段が跳ね上がるのです。

ワインの味わいを楽しむ方法(4)
  • 幅ができるワインの価格を、理解する。
初心者は、白赤共通の万能ワイングラスがおすすめ。

ワインの味わいを楽しむ30の方法

  1. ワインは、眺めるところから始まる。
  2. ワインのなじみを作る最初の第一歩。
  3. まずいのではない。
    たまたま口に合わないワインだっただけ。
  4. なぜ、ワインの価格は幅が大きいのか。
  5. 初心者は、白赤共通の万能ワイングラスがおすすめ。
  6. ワインは、コルクを開けた瞬間から、どんどん味が変わっていく。
  7. ワインのオーダー時に、ソムリエから言われた「デキャンタージュ」とは。
  8. 「ワインを開かせる」の意味とは。
  9. テイスティングで異臭を感じれば「ブショネ」が原因かもしれない。
  10. 相手の誕生日と同じ年に作られたワインを贈ると喜ばれる。
  11. ワインの試飲会を見逃すな。
  12. 飲んだ瞬間の味だけで、ワインのすべてを評価しようとしない。
  13. フレンチ・パラドックスによって明らかになった、ワインの効果。
  14. ワインとの出合いは、一期一会。
  15. スクリュー・キャップだから、安物とは限らない。
  16. ワインを飲んで、悪い酔いしない方法。
  17. ワインパーティーで、手軽にワインを楽しめる。
  18. ワインをおいしく飲むための適温の目安。
  19. 室温でワインを保存できる日数とは。
  20. ワインを飲んで太ることはない。
    太る直接の原因は、おつまみだ。
  21. ワインセラーがあるとはいえ、いつまでも保存できるわけではない。
  22. ワイングラスは、ささいなことですぐ割れる。
  23. いかに安く、いかにおいしいワインを見つけるか。
    これが面白い。
  24. いきなり高価なワインに手を出しても、理解できない。
  25. ワインの上級者の不思議な表現は、深い親しみがある証拠。
  26. おいしいワインに対しては、素直に「おいしい」と言えばいい。
  27. 必ずしも、ワインの価格と味が比例しているとは限らない理由。
  28. ワインに和食を組み合わせて、新しい味を発見する。
  29. ワインの陳列方法の違いに見られる、ある特別な事情。
  30. 酒屋の店長と仲良くなっておかないのは、大きな損失と言っても過言ではない。

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