ワインショップで陳列されているワインを見ていると、ふと気づくことがあります。
縦に立てて陳列されているものもあれば、横に寝かせて陳列されているものもあります。
単なる見せ方の違いかと思いますが、ワインの種類によって明確に陳列方法が決まっているようです。
素朴な疑問ですが、なぜ陳列方法に違いがあるのでしょうか。
実は、コルクか、スクリュー・キャップかの違いです。
スクリュー・キャップの場合、しっかり栓をしておけば、時間の経過に関係なく栓の強度を維持できます。
しかし、ワインの栓がコルクになっているものは、コルク樫という木からできています。
そのため、温度・乾燥などの状態によって、栓の強度が緩くなる場合があります。
そこで、わざとワインを横に寝かせることで、コルクにワインを染み込ませます。
するとコルクが膨張して、栓の強度が一定に維持できるようになるのです。
一般的にスクリュー・キャップ式のワインは、保管は縦でも横でもいいのですが、コルク式のワインは横に寝かせて保管します。
この原則は、ワインを購入して、自宅で保管するときも同じです。
コルク式のワインは、できるだけ横に寝かせて保管しておくほうが賢明です。