執筆者:水口貴博

人生を変える「海外旅行」のすすめ

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本場は、おいしくない?

本場は、おいしくない? | 人生を変える「海外旅行」のすすめ

海外旅行に行けば、やはりその国の料理を食べるのが楽しみの1つです。

先進国の主要都市なら、国内にいながら各国の料理を口にできます。

「海外に行く必要ないね」

いいえ、違います。

実際に海外に出て、現地で本場のものを食べるのは、違います。

「本場」と聞くと、何でもおいしそうに思えます。

「本場のキムチ」

「本場のチーズ」

「本場のハンバーガー」

「本場のグリーンカレー」

どれも舌鼓を打ちます。

ところが実際、そうとは限りません。

実際に現地で「本場」を口にすると、結構ショックを受けることがあります。

誤解を恐れず言ってしまえば「本場はおいしくない」と思います。

もちろん本当においしいものもありますが、期待はずれが多いのも事実です。

私が韓国に旅行に行って「本場のキムチ」を食べたとき、かなりがっかりしました。

「えっ。これが本場のキムチ? これなら日本で食べるキムチのほうがおいしいではないか」

また、タイに旅行に行って本場のグリーンカレーを食べたときは、自分の口に合わなくて、残してしまったくらいです。

母国で食べるグリーンカレーは食べられるのに、本場のグリーンカレーは最後まで食べられない。

ほかの国の本場料理を食べたときも、よくそうした状況がありました。

そのとき、はっと気づきます。

実は、国内で提供されている世界料理のほとんどは、アレンジが加えられています。

日本国内で売られている「本場韓国のキムチ」とあっても、調味料や味を、日本人の舌に合うようにアレンジされています。

日本国内で売られている「本場のグリーンカレー」とあっても、調味料や味を、日本人の舌に合うように料理法を変えています。

なぜそうするのかというと、やはり売り上げを上げるためです。

まずいと思うものは売れないし、リピーターを増やすためにも、おいしく作らなければならない。

日本で提供するなら、日本人の舌に合わせる必要があります。

それは、本場のチーズ、本場のステーキ、本場のハンバーガー、何でもそうです。

国内では「本場」とありながら「本場のように見せているもの」が多いです。

「本物の本場」というのは、現地でしか食べられないのです。

人生を変える「海外旅行」のすすめ(9)
  • 海外で、本物の本場を食べて、意外なショックを受ける。
自分が感じる「おいしい」という基準は、必ずしも世界共通とは限らない。

人生を変える「海外旅行」のすすめ

  1. さあ、世界に目を向けよう。
    海外旅行をすると、見識が一気に広がる。
  2. 昔に比べ、現代ほど海外旅行がしやすい時代はない。
  3. 学生時代こそ、海外旅行をするベストタイミング。
  4. 難しく考えない。
    「行きたい」と思ったときに行くのが一番。
  5. 海外旅行の第一関門は、親の説得。
  6. 学生なら、遊びも勉強として受け止めてもらいやすい。
  7. 海外旅行で敷居が低くなる方法。
  8. 外国人に見慣れること。
    これが見識を広める第一歩。
  9. 本場は、おいしくない?
  10. 自分が感じる「おいしい」という基準は、必ずしも世界共通とは限らない。
  11. 期待をしつつも、期待しすぎないほうがいい。
  12. 「余裕ができてから」と思えるのは、すでに余裕がある証拠。
  13. 海外の体験は、海外でしかできない。
  14. 批判は抜きにして「そういうものだ」と受け入れる。
  15. 本当に素晴らしい観光地は、1回ではとても見切れない。
  16. 観光地は「誰と行くか」でまったく変わる。
  17. 時間もお金もなくていい。
    先に航空券を購入する。
    すると、時間とお金は作られていく。
  18. 海外旅行へ行くと、母国を客観視でき、素晴らしさを再認識できるようになる。
  19. 未知の経験が、素晴らしい教養。
    教えられたわけでもなく「なるほど」とわかることがある。
  20. 余裕がないときこそ、海外旅行をする意味は大きい。
  21. パスポートの出入国のスタンプは、勇気の証明。
  22. 現地の人と「挨拶」だけでなく「会話」もする。
  23. 自分の限界を超えるのは、難しいようで簡単。
  24. 若いころに受けた刺激は、その人の土台を作り上げる。
  25. なぜ海外に行くと、恋に落ちやすくなるのか。
  26. すべてを知ったつもりになっているのは、新しい情報が入ってこないから。
  27. 夢中になって写真を撮るより、自分の目で見て、感動すること。
  28. 本当に感動させられるのは「鮮明な写真」より「色あせた記憶」である。
  29. 海外旅行によって「世界の人はすべて、同じ人間」という認識を深めることができる。
  30. 興味があるから行くのではなく、行くから興味が出てくる。

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