執筆者:水口貴博

妻が心がけたい夫婦円満の30の心得

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妻の愚痴は、夫として気の利いた返事がしにくい。

妻の愚痴は、夫として気の利いた返事がしにくい。 | 妻が心がけたい夫婦円満の30の心得

「ねえねえ、あなた困っていることがあるの」

妻が日常で遭遇し困った出来事を、夫に話そうとします。

「どうしたんだい?」

夫は妻の話に耳を傾けます。

その状況を客観的にみてみましょう。

「今日、買い物でスーパーのレジで並んでいたら、レジの人が鈍くていらいらしたの」

困っている話だから相談かと思っていると、実は単なる愚痴になっている場合があります。

こういうとき夫としては「へえ、大変だったね」くらいしか返事ができません。

別に話を聞いているわけではありません。

わざと冷たく返事をしているわけでもありません。

話を聞いてはいますが、愚痴はぶっきらぼうな返事くらいしかできません。

会話が成立しているようで、成立していない。

もちろんたまには愚痴の会話もいいですが、油断すると「愚痴ばかり」になってしまうので要注意です。

愚痴は出口がありません。

妻ばかりが話をすることになり、会話に出口が見えないので、夫はだんだんいらいらしてきます。

話を聞いて、余計に疲れてしまいます。

返事もさらにぶっきらぼうになり「ふん」「へえ」「ああ」「ほお」「はあ」となります。

どこかの変わった鳴き声をする未知の動物みたいになります。

ついには、返事すらしなくなります。

厄介なことに、そんな状況で、さらに妻は不満を持ちます。

「夫が私の話を聞いてくれない!」

「真面目に話を聞いているの!」

「返事がない!」

なかなか難しい問題ですね。

別に夫は、妻の話を無視しているわけではありません。

ただ「愚痴」というテーマでは、どう返事をしていいのか困ってしまう。

そこであなたに質問です。

夫が話をなかなか聞いてくれないのは、話がいつも愚痴になっているからではありませんか。

愚痴は聞きづらく、返事もしにくいし、しかも聞いていて疲れるばかり。

夫としては、話に耳を傾けにくい。

そこでいい方法があります。

会話の冒頭に、次の一言を加えてみましょう。

「ちょっと相談があるの」

この一言に、夫は強く反応を示します。

たとえば、先ほどの例で考えてみましょう。

「ちょっと相談があるの。今日、買い物でスーパーのレジで並んでいたら、レジの人が鈍くていらいらしたの。どうしたらいい?」

話の内容は、ほとんど同じです。

しかし、急に先ほどと話の雰囲気が変わりましたね。

妻は、夫に話しかけるときは「愚痴」としてより「相談」として話しかければ、スムーズに進みます。

夫の立場からすると、相談のほうがテーマはあり、話が聞きやすくなります。

しかも妻から頼りにされていると感じますから、自尊心をくすぐられます。

夫は解決策を考えるために、妻の話を真剣に聞くようになります。

「どういう状況だったの?」「人はどのくらいいたの?」と夫から妻に質問して、会話が成立しやすくなります。

「相談」として話しかければ、会話らしい会話が成立しやすくなります。

会話はキャッチボールが基本です。

「話をする」と「聞く」のバランスが必要です。

相談として話しかければ、会話のバランスが取れやすく、妻は問題点を解決しやすく、夫は自尊心をくすぐられるのです。

妻が心がけたい夫婦円満の心得(27)
  • 「愚痴」としてではなく「相談」として、夫に話しかける。
夫が苦手とすることは「弱点」と考えるのではなく「個性」と考える。

妻が心がけたい夫婦円満の30の心得

  1. 夫にはどこか「甘えたい」という退行欲求がある。
  2. 夫の浮気の原因が、妻になっている場合がある。
  3. 普段とは何か違う夫から、健康状態が傾きつつあることに気づく。
  4. 夫の態度が急変したのは、単に会社でつらいことがあっただけかもしれない。
  5. 男性は、色っぽいものを見るから、欲情に駆られる。
  6. お風呂場には、夫婦の距離が深まる3つの機会がある。
  7. テレビを消せば、改善する。
  8. 夫の話を聞いてからのほうが、妻の話は聞いてもらいやすくなる。
  9. 「一致」も素晴らしいが「不一致」も素晴らしい。
  10. コミュニケーション手段は、多ければ多いほど、いい。
  11. 夫より、夫の親を大事にする。
  12. 夫を陰で支えている大勢の人に、嫉妬するのではなく、感謝する。
  13. 夫は妻の「お疲れさま」という言葉に癒される。
  14. 夫婦円満には、3つの余裕が必要だ。
  15. 女性は、自分の秘めたる才能に気づいていない。
  16. いくつになっても、一緒の布団で寝る。
  17. 夫の交友関係を制限するほうが、浮気に走りやすくなる。
  18. どんなに喧嘩をしても、寝る前までには仲直りをすること。
  19. 料理の腕を磨くと、夫婦の仲がよくなる。
  20. 子どもがいない時期こそ、料理教室に通うチャンスだ!
  21. 妻の指摘は、適度さが大切。
    度が過ぎると毒になる。
  22. 生理のときは、キス・抱擁・手をつなぐだけでもいい。
  23. 夫のプライドを傷つけることは、思っても言わないこと。
  24. 夫のやる気が出るような言葉を言うのが、妻の役目。
  25. 信用は、相手の期待に応えることで、得られるもの。
  26. 月経前症候群(PMS)の苦しみを理解している男性は、少ない。
  27. 妻の愚痴は、夫として気の利いた返事がしにくい。
  28. 夫が苦手とすることは「弱点」と考えるのではなく「個性」と考える。
  29. 夫が苦手なことは、妻がフォローする出番だ。
  30. 夫婦の得手・不得手こそ、夫婦らしい個性や味になる。

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