試験では、ほんのわずかではありますが、超難問と言われる問題が出題されます。
私が受験時代に、いろいろな大学の問題集を見ていると「こんな問題は普通の人はわかるはずがない」という超難問を目にしました。
特に有名私立大学や有名国立大学ほど、必ずと言っていいほど難問がいくつか登場します。
「こんなのわかるはずがない」と学校側を訴えたいところですが、一応は試験範囲なので文句も言えません。
試験範囲内ではありますが、難解で奥が深く、途方もなくレベルの高い問題です。
もちろん一部の天才は解けるであろう内容ですが、一生懸命に勉強したとしてもできないような内容です。
さて、ここで1つ疑問が湧きます。
なぜ、大学側は難問を用意するのでしょうか。
これは「問題を作成する側」に立てば、すぐわかります。
大学には「100点満点を取られたくない」という意地があります。
有名国立大学なのに、100点満点がたくさんいる状況になると、大学の威厳もレベルも低いような気がします。
100点を取られると「簡単」という印象があり、なめられているような気がするからです。
なめられたくないから、絶対に解けないような超難問を用意します。
難しい試験だったと言われたほうが「やはり難関大学は違うな」と一目置かれるからです。
テストを作成する人も人間です。
試験作成者も、学校としての威厳を保つために、絶対に100点が取れないような超難問を用意します。
超難問が出題される裏では、そうした人間模様・心理・感情などが働いていると思えば、面白いと思いませんか。
そうした超難問は、素通りしてOKです。
難しい問題は「できなくてもいい」と開き直るくらいでOKです。
超難問に大きな時間を奪われるくらいなら、確実に解ける問題のために時間を使ったほうが、はるかに有効なのです。