試験日が近づいてくると「できないことばかり」が目につくようになります。
できないことはほんの一部であり、無視してもいいような難問です。
しかし、不思議なことに、人間は焦りが出始めると見方や考え方に変化を及ぼします。
「もし落ちたらどうしよう」
「この問題が合否のわかれ目かもしれない」
「この解けない問題が、もし本番で出たらどうしよう」
将来への強い不安が大きくなるがゆえに、解けなくてもいい難問があっても、いつも以上に不安になります。
こういうときに、迷います。
試験まで残り1週間の時間があるとします。
あなたなら、勉強時間をどう割り当てますか。
「難しい問題が解けるよう、さらに勉強を進めるべきか」
「それともリスクを取るのではなく、復習に時間を充てるべきか」
この判断は、なかなか難しいです。
もし、現在の学力がすでに合格ラインに達していれば、復習に時間を充てることをおすすめします。
記憶を強化させ、単純ミスを減らすという効果があるからです。
徹底的に復習して、解ける問題を確実に解けるようにしましょう。
単純ミスをしない人は、試験に強い。
ここで判断を誤り、さらに勉強を進めようとすると、今までは解けた問題への守備が弱くなります。
うっかりとしたミスが増え、悪い結果になります。
ピラミッドを想像しましょう。
土台がしっかりしているピラミッドは崩れません。
妙にかっこつけて背の高いピラミッドを造ろうとすれば、土台への関心が弱くなり、足元から崩れていきます。
すでに合格ラインに達している学力があるなら、徹底的な守備に回り、単純ミスをしないように時間を使いましょう。