音楽、作品、演技、公演。
自分ができることの1回目は、無料でプレゼントすることがポイントです。
見たことも聞いたこともないのに、最初からお金を出すのは、購入する側にとって不安があります。
私が中学生のころに実際にあった話です。
男友達にバンドをやっている人がいて「今度、バンドやるから見に来てよ。チケットは1,000円」と誘ってきました。
私は彼の音楽がどんなものか詳しくは知りません。
音楽のジャンルも公演の場所の地図もチケットには書かれておらず、はっきりわかりません。
しかし、友人がバンドをしていることもあり、多少の興味と義理で、そのときは1,000円のお金を払いました。
1,000円といっても中学生には、大きな金額です。
その友人はチケットが売れないと、スタジオ代が払えないようで、売ろうとする勢いがありました。
「来なくてもいいから、チケットだけでも買って」と言わんばかりです。
私以外にも教室中の何人かが誘われ、実際にチケットを買っている人がいましたが、中には買わされている人もいたようです。
無理やり買わせたりするのは、最初はよくても後から気まずくなります。
1回目は義理で買ってもらえますが、それで大したものでなければ、もう次からは買ってもらえなくなります。
最初は自腹でチケットを買い、プレゼントをする形にしておくことです。
自分でアルバイトをするなどしてお金を稼ぎ、自分でチケットを購入して、プレゼントしていきます。
最初からお金を払わせて買ってもらう方法はリスクがあります。
デパートでは、化粧品の無料お試しセットを提供しているシーンを見かけませんか。
無料であるからには、提供側がお金を負担しています。
最初からどんなものかもわからず買う人は少ないことを知っているからです。
「1回目は無料」という手法は、マーケティングとしては定番です。