「どうして私ばかり?」が口癖になっていませんか。
「どうして私ばかり怒られるの?」
「どうして私ばかり残業なの?」
「どうして私ばかり雑用をさせられるの?」
自分だけ大変な目に遭う状況があると「どうして私ばかり?」と愚痴を言いたくなるでしょう。
不公平な現実に納得がいかず、むかむかした気持ちが出てくるもの。
いじめられているような錯覚を覚え、人に対する不信感も出てくるかもしれません。
周りが敵に見えてしまうと、目つきも態度も悪くなります。
いら立ちや孤立感に耐えきれず、今にも爆発しそうになることがあるでしょう。
しかし、こうしたケースによくある誤解があります。
それは本当に「どうして私ばかり?」という状況なのでしょうか。
もちろん本当に不公平というケースもあるでしょうが、ほかにも考えられるケースがあります。
「どうして私ばかり?」の大半は、不公平な現実ではなく、ただの勘違いです。
自分のことは棚に上げて、被害者意識で物事を見ているため、現実を錯覚していることが多いのです。
「どうして私ばかり?」と思う状況は、悪い勘違いを起こしているケースが少なくありません。
「どうして私ばかり?」が口癖の人は被害者意識があります。
被害者意識があると物事を見る目が偏ってしまい、何でも自分にとって悪い現実に見えてしまいます。
普段から被害者意識が強いと、自分だけ損をしているような錯覚に陥ります。
「どうして私ばかり?」と思う状況があれば、一度よく落ち着いてから現実を振り返ってみてください。
大きく息を吸って呼吸を整え、冷静に現実を見てみましょう。
偏った見方があり、勘違いを起こしていることが多いのではないでしょうか。
たとえば「どうして私ばかり叱られるの?」と思う状況があるとします。
まったく非がないのに叱られるならおかしいですが、そもそも自分に非があるなら叱られて当然です。
素直に非を認め、謙虚にお叱りの言葉を受け入れるのが正解です。
叱責を逃れた人がいても気にしません。
人は人、自分は自分です。
自分だけ叱られているなら「マンツーマンで指導してくださっている」と思えばいいことです。
ほかに叱られない人がいたとしても「丁寧に1対1で指導されてラッキー」と思えばポジティブになれます。
叱られた言葉をきちんと受け止め、反省すれば、あなたは成長します。
「どうして私ばかり残業なの?」と思う状況があるとします。
自分だけ仕事量が多く、明らかに不公平な状況があるなら別ですが、それは本当に不公平な残業でしょうか。
冷静に振り返ってみると「自分の仕事が遅いことが原因」というケースがよくあります。
周りの人は仕事をスムーズに終わらせ、自分だけ仕事が遅いなら、残業になるのも当然です。
自分の責任だとわかれば「自分ばかり残業」という不満はなくなるはずです。
仕事の効率化を意識して、要領や段取りを見直すことが必要でしょう。
「どうして私ばかり雑用をさせられるの?」と思う状況もあるでしょう。
その発言は雑用を軽視している証拠です。
心のどこかで「雑業=くだらない仕事」という考え方になっています。
「どうして私ばかり雑用をさせられるの?」と思ったら、雑用を軽視している自分に気づき、反省することです。
自分に与えられた仕事は、大小にかかわらず責任を持ってやり遂げることが大切です。
ごみ出し・コピー取り・お茶くみであっても考え方は同じです。
雑用も仕事の1つですから、使命感と責任感を持って取りかかることが求められます。
雑用も本気で取り組めば、頭を使うことになり、スキルアップにもなります。
仕事に対する誠実な姿勢があれば「どうして私ばかり雑用をさせられるの?」という不満の声は出てこないはずです。
「どうして私ばかり?」と言いそうになったら、喉のところでぐっとこらえます。
あらためて冷静に現実を振り返ってみることです。
冷静になって振り返ったうえで不公平があるなら、対処が必要です。
そうでないなら自分が置かれた立場をありのまま受け入れるのが賢明です。
自分に非があるならきちんと認めましょう。
叱られなければいけないときは、きちんと叱られるのが正解です。
被害者意識がなくなれば、心の霧が晴れ、正しい現実が見えてくるようになります。
「どうして私ばかり?」と思うことの大半は、不公平な現実ではなく、ただの勘違いです。