恋人からもらった手紙を処分するとき、ありがちな行動パターンがあります。
「読んでから処分する」というパターンです。
「どんな内容だったかな。最後に1回読んでから処分しよう」
うっかり読んでしまう。
悪気はなく、自然な気持ちとして読みたくなるでしょう。
何気ない瞬間ですが、これがよくありません。
手紙を読むと、深く愛し合っていたときの記憶がよみがえります。
「そういえば、こんなことがあったな。あの頃は楽しかったな。だんだん会いたくなってきた」
人間は、情のある生きものです。
思い出の手紙を読んでいるうちに、ふつふつと未練が出てきます。
憎んでいた相手であっても、つい心が緩んでしまう。
せっかく振り切れそうだった別れに、余計な苦しみを生む可能性があるのです。
手紙は、読まずにそのまま処分しましょう。
過ぎ去った過去は、無駄に振り返らないほうがいい。
過去を思い出したところで仕方ありません。
読み返したところで、懐かしい気持ちになるどころか、あなたを苦しめることになります。
あなたにやってくるのは未来だけ。
読みたくても、ぐっとこらえます。
特に手書きで書かれた手紙は処分しにくいですが、心を鬼にして、読まずに処分しましょう。
「いい思い出をありがとうございました」
心の中で唱えると、処分しやすくなります。
読まずに処分できれば、失恋の苦しみを最小限に抑えられます。