「初心を忘れるな」
「初心に返って、考え直そう」
「いつまでも初心を持ち続けよう」
ちまたでは、初心を大事にする言葉をよく耳にします。
「取り組み始めたころを思い出して仕事をしよう」という意味ですが、ここでよくありがちな誤解があります。
初心を大事にすると言いますが、本当に初心で仕事をしてはいけないのです。
本当に初心で仕事をすると、どうなるでしょうか。
過剰に興奮したり、あたふたしたり、ミスをしたりするに違いありません。
仕事の質が大幅に下がり、完全な初心者になってしまうでしょう。
気持ちや心構えを、すべてリセットしてはいけないのです。
初心を大事にする本当の意味とは何か。
取り組み始めたときの純真な気持ちと、大きく成長した今の気持ちを同時に抱くということです。
仕事をするときは、初々しい気持ちを持ちつつも、やはり成長した自分で立ち向かわなければいけません。
2つの気持ちを同時に抱いたとき、最高のパフォーマンスを発揮できるでしょう。
これが、初心を大事にするという本当の意味です。