応募者の中には、将来、独立の野望を抱く人もいるでしょう。
会社員として働きながら、知識や技術を身につけた後、独立するという流れです。
個人事業主として自営業を希望する人もいれば、会社を興したい人もいるはずです。
さて、将来独立を考えている人は、面接で正直に伝えたほうがいいのでしょうか。
まず、伝えるかどうかは、個人の自由です。
「言わなければ気が済まない」という人は、正直に伝えてもいいでしょう。
夢に向かって進む気持ちは、面接官によく伝わるはずです。
しかし、採用率を高める点で考えれば、伏せておくほうが賢明です。
「いずれ独立する予定」ということは「いずれ辞める予定」ということです。
いずれ独立する話は、立派な志で結構ですが、面接官にとって嬉しい話ではないはずです。
教育にかけた時間・お金・労力が、無駄になります。
いずれ辞めるとわかっている人を採用するのは、心理的に抵抗があります。
社員が辞めれば、採用した面接官にも責任が問われるため「できれば雇いたくない」と思うのが普通です。
また、人の考えが変わるのは、よくあることです。
今は独立したい気持ちがあっても、後になって考えが変わるかもしれません。
考えが変わる意味も含めて、独立を考えていても、面接では伏せておくのが得策です。