できるだけ印象的な表現を使いましょう。
「意味が伝われば十分」と思いますが、もう少し深く考えたいところです。
「別の表現を使って、さらに強調できないか。もっと印象的にできないか」と考えてみましょう。
言葉とは不思議です。
1つの意味を伝えたくても、その表現はさまざま。
意味は同じでも、表現を変えるだけで、ずいぶん印象が変わることがあります。
たとえば、ボランティア活動をした経験をアピールするとします。
「ボランティア活動では、多くのことが学べました」というシンプルな言葉を、次のように言い換えます。
「ボランティア活動は、人生を変える発見の連続でした」
こんな一言があると「どんな発見だったのだろうか。もっと詳しく知りたい」と、興味をそそられるでしょう。
また、全国を見て回ることが趣味だとしましょう。
「趣味は国内旅行」とシンプルに言うのもいいですが、別の表現を使います。
「趣味はバイクで国内旅行」と言えば、ずいぶん印象が変わるのではないでしょうか。
採用担当者は「バイク」という一言で言葉が具体的になり、より強く興味を引かれるに違いありません。
履歴書でも面接でも、一字一句が勝負です。
採用担当者の心に突き刺さるような言葉を、厳選することです。
類義語の辞書を使って似たような意味を調べるのも、よい工夫です。
ほんの少し手間をかけるだけで、言葉の印象が強くなるなら、素晴らしい工夫だと思いませんか。
自分が伝えようとする意味を、別の表現を使ってもっと印象的にできないか、見直してみましょう。
このわずかな手間と工夫が、選考を左右するのです。