何でも器用ならいいとは限りません。
器用だからこそ、都合の悪いこともあります。
器用な人は、何でも苦労なく、うまくやり遂げてしまいます。
「本気を出せばできるだろう」と甘く見やすいため、継続せず、すぐやめてしまいます。
器用な人は、器用であるゆえに、何事も中途半端になりやすいのです。
中途半端なうぬぼれが、才能の目をつぶします。
しかし、不器用な人は違います。
不器用であることは、いいことです。
不器用な人は「自分は不器用だ」という自覚があるため、何度も練習します。
不器用が前提であるため、できなくてもそれほど落ち込みません。
「自分は不器用だから仕方ないよね。その分、練習量で勝負しよう」と思います。
これがいいのです。
諦めない力になります。
継続は力です。
練習すればするほど、よく身につきます。
その結果、器用な人よりうまくなり、不器用な人が勝つのです。
不器用ほど、時間はかかれど、才能を発揮できます。
「私は不器用だ」と思うくらいで、ちょうどいいのです。
不器用は、立派な才能です。
不器用だという自覚があるほうが、腰が低くなり、謙虚になれます。
才能が伸び、結果が残せます。
最後に勝つのは、器用な人より、不器用な人なのです。