肌には、1立方センチメートルの範囲に、およそ100万もの常在菌がいるといわれています。
常在菌には、2種類あります。
善玉菌と悪玉菌です。
にきびの原因になるアクネ菌も、常在菌の1つです。
ただし、多くの人が誤解しています。
にきびの原因になるから悪玉菌という思い込みがあるのですが、実は逆です。
アクネ菌は、悪玉菌ではなく、善玉菌です。
善玉菌は、肌の質を高めてくれる大切な働きがあります。
バリアーの役目を果たしたり保湿能力を高めたりなど、健康的な肌になくてはならない存在です。
世間では、にきびの原因として悪者扱いされがちですが、誤解です。
仮に完全殺菌してしまうと、大変です。
紫外線に弱くなったり、活性酸素が発生しやすくなったり、肌が乾燥しやすくなったりなど、肌に悪影響を及ぼしてしまいます。
では、なぜにきびができるのかというと、大半の原因は、皮脂の排出がスムーズにいかないことです。
ホルモンが分泌されると、皮脂の分泌が盛んになったり角質層が分厚くなったりして、毛穴に皮脂が詰まりやすくなります。
その結果、皮脂が皮膚の中でたまり、アクネ菌が大量に発生して炎症が起こり、にきびになるのです。
アクネ菌が大量に繁殖する原因は、皮脂の詰まりです。
皮脂が詰まることさえなければ、アクネ菌が異常に繁殖することもなく、にきびにもならないのです。
アクネ菌さえ殺菌すれば、にきびが治るのだろうと思って、何度も顔を洗うのは間違いなのです。