化粧品そのものの効果を上げるのは、品質だけとは限りません。
使い方を少し工夫するだけで、乳液の浸透力を高める方法があります。
それは、乳液を使うときです。
乳液の使い方は、人それぞれです。
指先を使って、点を作るように乳液をつけた後、手のひらで広げる方法は、理想的ではありません。
ポイントは、2つあります。
「顔に塗る前」と「塗るとき」です。
まず、乳液を手のひらにとった後、両手を重ね合わせましょう。
手のひらを合わせると、手の温かみによって、乳液の温度が上がります。
油分は温かさが加わると、分子が細かくなってさらさらになり、伸びがよくなります。
その結果、肌への浸透力が向上するのです。
手のひらを合わせるだけでなく、揉んだりこすり合わせたりすると、さらに効果的です。
顔に塗るときは、マッサージのように塗るのではありません。
乳液がついた両手で顔を包み込むように、優しく押し付けます。
その状態を、5秒から10秒ほど、維持しましょう。
浸透力がアップした乳液が、手のひらのぬくもりと密閉効果によって、肌の奥までより浸透していくのです。
この裏技は、乳液に限りません。
保湿クリームや美容液など、油分が含まれる商品はすべて共通する裏技です。
ほんの少し使い方を工夫するだけで、乳液の機能性を高めることができるのです。