「回転寿司」が、大変一般的になりました。
寿司屋らしくない堅苦しさが小さくて開放感があります。
そのため、お客さんが好きなネタを手軽に手を出しやすい。
くるくるさまざまなネタが回る光景は、不思議な光景ですね。
人間は動いている物に反応しやすい本能があります。
おいしい握り寿司がくるくる回っていると、つい見てしまいますし、見ているとなおさら食欲がそそられます。
食べる側にとっても手に取りやすく、店側にとっても売り上げを伸ばしやすい。
単純なシステムですが、経営的な観点から言えば、画期的です。
そうした双方の利点があったため、登場して以来、あっという間に大衆に受け入れられました。
私がアメリカに留学していたころも、ロサンゼルスで、寿司屋といえば回転寿司というほど、一般的でした。
いいところだらけと思える回転寿司ですが、1つ欠点があります。
品質が落ちやすい、という点です。
回転寿司のシステムの都合上、注文してから握るのではなく、あらかじめ握っておきます。
時間が経つと、乾燥しやすくなったり酸化が進みやすくなったりしてしまい、鮮度が落ちやすいのです。
回っているネタの中には、握ったばかりのものもあれば、時間が経ったものもあります。
できるだけ握りたてを食べたいと思いますよね。
では、回転する数多くのネタの中で、新鮮なものをどうやって見分けますか。
ポイントは「表面」です。
表面をじっくり見てみましょう。
新鮮なネタは、水分が豊富に含まれていますから、照明の光がよく反射します。
つまり、表面が光を反射しているものというのは、新鮮というわけです。
逆に反射が鈍いネタというのは、乾燥が進んでいる証拠です。
単純な見分け方ですが、誰にでもすぐできる方法です。