小皿への醤油の入れ方は、なかなか人の性格が反映されやすいものです。
あなたは小皿に、醤油をどのくらい入れますか。
最初に醤油を小皿いっぱいに入れる人がいます。
たっぷり入れておけば、後から何度も継ぎ足す手間がなくなります。
しかし、小皿いっぱいに醤油を入れると、ネタに醤油をつけすぎやすくなる。
醤油は、少量でも味が濃いものです。
つけすぎてしまうと、せっかくのネタの味が隠れてしまうのです。
なにより、醤油が余ります。
残すというのは、上品ではありません。
目安は「少なめ」です。
醤油は、つけすぎるくらいなら、少なすぎるほうがましです。
醤油の本来の目的は、魚の生臭さを消すことです。
大量に必要とするものではありません。
足りなければ、またそのとき、継ぎ足せばいいのです。
食事が終わったとき、ちょうど小皿の醤油が1滴残らずきれいになくなるようにしましょう。
その「微妙なさじ加減」ができる人が、通なのです。