握り寿司は、1貫を一口で食べるのが基本です。
ちびちびと食べるものではありません。
ちびちび食べると、ご飯が崩れたり乾燥したりしてしまうからです。
職人は、少しでも鮮度の高い握り寿司を提供するために、手際よく素早く握ってくれます。
その配慮に少しでも報いるため、食べる側も一口で食べる。
これがマナーであり、粋の表現とされています。
「このお客さんは、職人の気持ちがわかっているではないか」
ささいな食べ方の心がけですが、職人から喜んでもらえるに違いありません。