ビュッフェでありがちなマナー違反があります。
「食べ終わった後の皿を重ねてしまうこと」です。
食べた後の皿をそのまま置いていると、テーブルの領域を広く取られます。
そこで皿を何枚か重ねて、テーブルの上をすっきりさせようとする人がいます。
重ねられた皿は、明らかに食べ終わっていることが見てわかりますし、給仕にとっても食器を下げやすくなるだろうと思います。
しかし、これはよくありません。
テーブルの上は、表舞台です。
いくら使い終わった皿とはいえ、食事を口にする表舞台で皿を重ねるのは品がありません。
乱暴に皿を重ねることで、皿に傷がついてしまうこともあります。
歓談している相手から、食器を乱暴に扱っている印象につながることもあるでしょう。
給仕が片付ける際、皿を重ねるのはいいのですが、客が自ら進んで重ねるのは好まれることではないのです。
では、食べ終わった食器はどうすればいいのでしょうか。
まず食べ終わった食器は、カトラリーを皿の上に、3時や5時の方向に向けて並べます。
次に、使用済みの紙ナプキンを軽くたたんでから、皿の上に置きます。
その皿をテーブルの隅に置いておけばOKです。
給仕は、カトラリーの状態や位置などから、明らかに下げてもらいたいことが確認できます。