海外旅行は、どれだけ歩けるかで楽しめる量が決まります。
特に重要なのは、足です。
観光地にせよショッピングにせよ、歩くのが中心です。
たくさん歩けるほうが、それだけ多くのことを楽しめます。
そこでよく耳にするのが「履きやすい靴」です。
「海外旅行はよく歩くから、履きやすい靴を履いていこう」
多くの人が耳にして、意識することではないでしょうか。
では「履きやすい靴」と聞いて、真っ先にどのような履物を想像しますか。
履きやすい靴と言えば、やはり「サンダル」を想像する人も多いはずです。
タイやハワイのような、気温の高い地域へ海外旅行となると、サンダルを想像する人も多いはずです。
蒸れることがなく、楽ですね。
と言いたいところですが、実際はどうでしょうか。
思っていることと実際では、異なります。
私は、何度か思わぬトラブルになったことがあります。
たしかにサンダルは、履きやすく蒸れにくく、軽くて歩きやすい。
その一方で、ほかの靴とは違い、素足ではきます。
つまり、靴と皮膚が直接触れることになるのです。
これは短距離を歩く分にはいいのです。
しかし、蒸れにくいとはいえ、長距離を歩いていると足も汗をかきます。
素足であるゆえに、汗のせいで摩擦が生じやすくなり痛めやすくなるのです。
また、サンダルは足がむき出しの状態になります。
かどにつま先をぶつけたら爪が割れ、けがをしやすくなります。
足の皮がむけたり、爪が割れたりしてからでは、休んでもすぐは回復できません。
回復までに数日かかり、歩きにくい状態がしばらく続きます。
こういう経験を、私は何度かしました。
履きやすい靴という言葉の裏に潜む、意外な落とし穴です。
サンダルは、必ずしも安全で適切とは限らない。
暑い地域で長距離を歩くなら「履き慣れた靴と靴下」です。
足が多少蒸れても、履き慣れた靴と靴下を一番おすすめします。