「貴重品があれば、お預かりします」
博物館や美術館ではフロントで、そういう話しかけられることがあります。
「貴重品だからきちんと保管・管理をしてくれるのだな」と思います。
そういう思い込みは危険です。
「預けたから絶対に安全」という保証はどこにもないのです。
格式のあるレストランや劇場なら別ですが、普通の博物館や美術館では預けないほうが無難です。
観光バスの添乗員やホテルのフロントスタッフでさえ、100パーセント、信用はできません。
他人に預けると、自分で安全管理ができなくなります。
預けた相手が、実は安全管理意識の低い人かもしれません。
預かる人が必ず安全意識が高いとは限りません。
相手も人ですから、うっかりすることがあります。
もしくは「預かります」という人が、実は泥棒や詐欺師という可能性もあります。
それは預けてみないとわからないのです。
泥棒や詐欺師は、信用ができる身なりで近づいてくるのが特徴です。
自分で貴重品を持っているかぎり、安全管理は自分でできます。
安全管理を他人に委ねず、自分で管理することが大切です。
海外旅行で信用できるのは自分だけです。
貴重品は、常にしっかり持つという意識を持つようにしましょう。