海外旅行へ行って、交番の前を通る機会があれば、ぜひのぞいてみましょう。
いつも観光客がいます。
そのくらい被害が多いということです。
特に旅行先に限っては、詐欺師は至る所にいます。
タクシーで法外な料金を請求しようとする人。
売店で、定価より高値で売ろうとする人。
海外旅行で遭遇する詐欺師は「プロ」だという意識を持ってください。
「単なる詐欺師」と「プロの詐欺師」は違います。
単なる詐欺師は、見るからに人相が悪かったり、計画的ではなく場当たりで、動きや発言がおかしかったりします。
しかし、プロの詐欺師は違います。
人間の弱みに付け込んだり、計画的に行動をしたり、複数人で連携を取って行動をしたりします。
騙して奪った金品で生活しているわけですから、本格的です。
その手口は、実に巧妙です。
たとえば、男女のカップルです。
男女のカップルが近づいて「写真を撮ってくれませんか」と言われます。
人間心理では、女性を連れていると、つい気を許してしまう法則があります。
カメラのファインダーをのぞいている間に、どこからともなく第三者がふっと現れ、カバンをさっと奪っていくのです。
もちろんこの男女のカップルと第三者は全員仲間です。
母国の平和な生活に慣れていると「まさか。そんな人がいるわけない」と思います。
しかし、いるのです。
特に海外旅行客がやってくるところは、犯罪の温床になっています。
その土地に慣れていない観光客は、騙しやすい絶好のカモです。