少し変わった歩き方として「後ろ向きで歩く」という方法があります。
これは「後ろ向き歩き健康法」と呼ばれています。
公園では、ときどき後ろ向きで歩く人を見かけます。
中には年配者が後ろ向きで歩いていて、驚かされることもあります。
「後ろ向きで歩く」という健康法は、もともとヨガから来ている考え方です。
私たちが普段歩くと言えば、前を向いて歩くのが一般的です。
当然です。
しかし、いつも同じ方向ばかりで体を動かすことで、体には筋肉の偏りができてしまいます。
同じ筋肉ばかりを使うことで、体にアンバランスが生じてしまう場合があります。
ヨガには「逆」を実行することで体のバランスを整えようとする考え方があります。
ヨガの動きを思い出してみましょう。
逆立ちをしたり、体を後ろ向きに反らせたりなど、普段とは逆の動きが多いですね。
普段とは逆の動きをすることで、偏りがちな筋肉のバランスを整えようという考え方があります。
後ろ足で歩くと、異なる筋肉を使うため、普段使わない足の筋肉を鍛えると同時に、筋肉バランスを整えることもできます。
しかも、後ろ向きで歩くという不自然さが、いつもとは違った刺激です。
不自然な動きに、脳を活性化させる面まであります。
いつもと逆のことをするのは、意外な健康法です。
もちろん危険な面もあります。
人とぶつかりやすくなるので、後ろ向きで歩くときには、必ず人通りが少なく安全面を確認してからにしましょう。