カメラを持って歩くと、散歩がいつもより楽しくなります。
今までなんとなくでしか見ていなかった散歩道の風景が、カメラを持参するだけで、状況が変わります。
何度も通い慣れた散歩道でさえ「おや。こんなところにこんなものがあったのか」という意外な発見ができるようになります。
「撮る」という前提があると「何か面白いものはないかな」と思います。
風景に対してより強く意識を向けるようになります。
たとえば「カメラで撮ること」を前提に、あなたの家の周りをぐるりと一周散歩してみましょう。
自宅周りは、あまりにありふれた光景で、目新しいことがないように思えますが、何か感じ方が変わるはずです。
道端に落ちている単なる石ころでさえ「おや。この石はなかなか風情があるではないか」と思えるようになるから不思議です。
新しい世界に飛び込んだかのようです。
撮影しようとすると、これまでより風景が色鮮やかに感じられます。
本格的なデジタルカメラである必要はなく、携帯電話に搭載されたカメラを使ってもいいでしょう。
携帯電話のカメラ機能とはいえ、画質がよく、フラッシュ機能やズーム機能も標準搭載です。
携帯電話なら、小さくて持ち運びにも便利です。
散歩中に見つけた景色を写真に収めて、携帯で友人にメールすれば、感動を他の人にも伝えることができることでしょう。
散歩の味わいを深める、ささいな工夫なのです。