「がりがり」
「ごりごり」
「もぐもぐ」
犬は、何でも噛むのが特徴です。
室内で飼っている場合、靴・スリッパ・テーブルの柱など、噛まれて困る物がある飼い主も多いでしょう。
私も靴が片方ないと思って探していたら、犬に持っていかれて噛まれていた、ということがあります。
しつけのため、噛むことをやめさせようと考えますが、かませないようにしつけるのは難しいと考えましょう。
噛むのは、犬にとって自然な行為です。
噛むのをやめさせるのは、犬から大きな楽しみを奪ってしまうことになります。
なにより犬の健康にもよくありません。
なぜ、噛むのをやめさせると健康に支障が出るのか。
噛むのをやめることで、歯が弱くなってしまうからです。
犬は固いものを噛むことで、歯茎などが強化されます。
また、歯の強化だけでなく、脳の強化にもなります。
噛むと、そしゃくする刺激が伝えられ、脳を活性化させる効果があります。
人間も眠いときガムを噛むと眠気が吹き飛びますが、犬もガムを噛んでいると頭が冴えます。
噛むことは、犬の歯の健康だけでなく脳の健康にもつながり、ぼけの予防にもなります。
「そうは言っても、やはり家具を噛まれるのは困る」
たしかに噛まれては困る大切な家具もあることでしょう。
そういうとき、噛んでもいいおもちゃをあらかじめ与えておけばいい。
ペットショップに行けば、犬が甘噛みしてもいいようなおもちゃがずらりと売られているはずです。
犬の歯のためにも、1つや2つ、買ってあげましょう。
噛むことをやめさせるのではなく、噛んでいいものと悪いものの区別をさせます。
噛みたい欲求は、甘噛み用のおもちゃに向けさせるようにすればいいのです。