あなたは犬と一緒に散歩をするとき、どのような道を通っていますか。
散歩は毎日のことですから、いつも同じような道ばかり通っているのではないでしょうか。
一般的に犬との散歩は、単調になりがちです。
同じ時間に、同じ道を、同じペースで歩く。
たしかに同じ道ばかり通るほうが慣れているため安心しますし、気が楽です。
難しく考える必要もなく、いつもの習慣に身を任せ、淡々と歩けばいいだけです。
しかし、そうした気楽さが、かえって犬の脳の衰えを加速させてしまいがちです。
マンネリになるのは、人間も犬も同じです。
いつも同じ道ばかり歩いていると、受ける刺激も単調になり、飽き飽きしてきます。
脳の活動の低下につながります。
適度に脳に刺激を与えるために、散歩のコースを変えてみましょう。
いくつか例を挙げてみましょう。
まず初歩的な散歩コースの変更です。
円を描くような散歩コースに限りますが、いつも歩いている散歩道を逆に歩いてみればいい。
いつも右回りで犬と散歩をしているなら、左回りの逆コースで歩けばいいだけです。
同じ道を通っていても、逆に歩くだけで目に飛び込んでくる景色が変わるため、受け取る刺激も変わります。
散歩道の途中に川があっても、歩く方向を変えると、見える景色も感じ方も変わります。
比較的手間もかからず、今日からでもすぐできることでしょう。
やはり愛犬が最も大きな刺激を受けるのは、完全に初めての道です。
家の周りの道を最大限に活用して、通ったことのない道をさまざま模索してみましょう。
散歩道らしくない道も、犬には新しい空気に触れる機会になります。
今までみたこともない風景、初めて感じるにおいなど、大きな刺激にあふれることでしょう。
そういう未知の刺激を受ける体験を増やすことで、犬は興味にわくわくするはずです。
忘れがちなのは、細い路地です。
犬との散歩道といえば、つい「大きな通り道」ばかり歩いてしまいがちです。
幅の広くて、人通りが少ないほうが、飼い主にとっても犬にとっても楽だからです。
しかし、ほかにも道はたくさんあります。
家と家の細い路地などは、犬には興味が引かれる場所です。
人や車の通りなどに注意する必要はありますが、機会があれば、ぜひ細い道も通りましょう。
また、これらにあげた散歩コースを、曜日ごとに変えてみるのもおすすめです。
月曜日はこの日、火曜日はまた別の道というふうに、曜日ごとに変えてみるのもいいでしょう。
こうした変化をつけることで、愛犬の脳が活性化され、ぼけにくくなります。