犬の世話と聞いて、何を思い浮かべますか。
多くの人はまず「餌」と「散歩」の2つを想像するのではないでしょうか。
おなかがすくので餌を与える。
ストレス発散のため、朝と夕に散歩に出かける。
おおむね犬との暮らしは、この繰り返しです。
たしかに最低限この2つがあれば、犬は生きていけますが、これだけでは物足りません。
「餌」と「散歩」だけでは、犬が生きていける世話しかしていません。
ここに差ができます。
本当に大切なのは「犬が生きていける世話」ではなく「犬を満足させる世話」です。
いかに満足させることをしてやれるかです。
餌や散歩以外で、犬の期待を超えて満足させてやれるかによって、犬の心身の健康に差が出てきます。
では、その満足とは何でしょうか。
それが「遊び」です。
犬の相手は、餌と散歩だけでは不十分です。
「遊び」がないといけません。
遊びと聞けば、サボりやだらしないというイメージがありますが、とんでもありません。
犬にとって遊びとは、プラスアルファを作る時間です。
食べられる餌だけでなく、甘噛み用のおもちゃや知育おもちゃを与えます。
なくても生きていけます。
しかし、こうした遊び道具があることで、より豊かな暮らしへとつながります。
散歩も同じです。
毎日決まった道を歩くのではなく、時には寄り道です。
広い公園に寄り道し、ドッグランをしたり、フライングディスクを使って遊んだりします。
それは「飼い主対犬」という直接のやりとりです。
犬が本当に求めているのは、飼い主との直接のコミュニケーションです。
尊敬するリーダーから注目され、相手にしてもらえるのが一番の喜びと感じます。
飼い主を相手にして遊ぶ時間は、やはり一番刺激的な時間です。
こうした遊びによって犬は満足でき、体も脳も活性化されていきます。
飼い主は、1日1回は、犬の遊び相手になりましょう。
「飼い主」というより「遊び相手」です。
犬の遊びにとことん付き合ってあげる時間で、差ができるのです。