勉強と言えば、私たちは「生徒=授業を受ける側」を連想します。
授業を受ける側は、先生の話を聞いて、ときどき質問をするだけです。
椅子に座ってじっとしているので、授業中、眠くなります。
受け身では、本当の勉強はできません。
違います。
本当に勉強をしたければ「先生=授業をする側」になります。
自分が学びたいと思うなら、教える側に立つのが一番です。
教えながら学べるからです。
自分の知識に多少の不安があっても、思い切って先生になるほうがいい。
先生になってはいけないというルールはありません。
誰かのために教えようと心がけるほうが、気合が入り、深く勉強できます。
生徒の前で恥をかきたくないというプレッシャーから、一生懸命に勉強するようになり、身が入りやすくなります。
わかりやすく説明するために考え、声を出し、黒板に字を書きます。
身ぶり手ぶりを使って、体全体で説明します。
頭のてっぺんから足のつま先までフル稼働することになるので、記憶にも残りやすくなります。
「受ける側」になるより「教える側」になるほうが、圧倒的に学習できます。
一番勉強しているのは、生徒より先生だったのです。