あなたは時間を短縮させるためにどうしていますか。
まず思いつくのは「仕事のスピードを上げること」ではないでしょうか。
慣れて上達すれば、仕事のスピードが上がります。
3時間でできる仕事が、1時間でできるようになります。
料理に慣れていない人は、料理の本を見ながら、慣れない手つきで包丁を扱い、時間がかかります。
食事を完成させるまでに3時間、あるいはそれ以上かかるかもしれません。
しかし、包丁の使い方に慣れて、調理の手順を熟知し、体が勝手に動くようになれば、1時間で完成させることもできるでしょう。
たしかにそれも1つの手です。
しかし、です。
この方法には、1つ欠点があります。
慣れるまでには長い時間がかかるということです。
3時間の仕事を1時間に短縮させるのは、驚異的です。
よほど熟練していないと、できることではありません。
誰でも簡単にできないところが、欠点です。
では、もっと手軽な方法はないのでしょうか。
それが今回紹介する「並行生活」です。
1つの仕事をしながら、もう1つの仕事を進めればいい。
3時間と3時間の2つの仕事を別々に行うと、計6時間かかります。
しかし、2つの仕事を並行して行えば、3時間で終わらせることができます。
「そんな職人技ができるのか?」
これができます。
事実、あなたも生活の中で、すでに並行生活をしています。
たとえば、朝食を食べながら、テレビでニュースを見たことはありますよね。
これも、れっきとした「並行生活」です。
食事をしながら、ニュースで情報収集をしていますから、時間の短縮ができています。
それから洗濯物をしているときに、本を読んだり、テレビを見たり、食事をしたりしたこともあるはずです。
これも「並行生活」です。
1つのことをしながら、もう1つの仕事を進めています。
さて、勘の鋭い人はもうお気づきですね。
「待ち時間」の発生する仕事が狙い目です。
仕事の種類によっては「待ち時間」の発生するものがあります。
待っている時間に、もう1つ別の仕事を進めればいい。
待ち時間を生活の中から、かき集めましょう。
大きな時間になることに驚くことでしょう。
待っている時間にほかの仕事をすれば、それで「並行生活」の出来上がりなのです。