説得する言葉には「精神論」と「方法論」があります。
精神論で説得する言葉には、次のような語り文句があります。
「もっと頑張ろう」
「やる気を出せばいい!」
「気合を入れよう!」
励ましをして、相手の精神を揺さぶることで説得させようとします。
私たちがよく口にする「頑張れ」も精神論です。
頑張るのは、言われなくてもわかっています。
わかっていてもなかなかできないから、困っているのです。
こうした精神論も悪くはありません。
しかし、そうは言っても、具体性に欠けます。
精神論は、心の問題なので目にはっきり見えません。
心は不安定です。
時と場合によって、ぐらぐら変わるものです。
相手を説得させるためには、目に見えるような具体的な方法で説得しなければいけません。
それが「方法論」です。
「今日はダメなの。じゃあ、明日はどう?」
「表がダメなら裏を使おう」
「頭で計算しなくても、電卓を使えば早くて正確だよ」
具体的にどうするのかという「方法」を示します。
そうすることで、相手を説得します。
目に見えるような具体的な方法がわかると「こうすればよかったのか!」と相手は安心します。
説得することができるのです。
具体的な方法を示す「方法論」のほうが、説得する力が強いのです。