執筆者:水口貴博

説得力を高める30の方法

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あらゆる話に、善も悪もない。説得しだいの話である。

あらゆる話に、善も悪もない。説得しだいの話である。 | 説得力を高める30の方法

私は書けば書くほど、浮き彫りのように気づいてしまうことがあります。

「世の中には、善も悪もない」という事実です。

気づきたくないですが、これだけたくさんの文章を書いていると、気づいてしまいます。

あなたは説得力のある話をするときには「正しいことを言わないといけない」と思っているのではないでしょうか。

たしかに正しい話は、相手に聞いてもらいやすくなります。

反論する人も少ないことでしょう。

その気持ちはわかります。

しかし、実際は「すべての現実において、正しいこともなければ、間違っていることもない」という事実があります。

「え? そんなまさか」と思っていることでしょうが、本当です。

問題は、説得力しだいなのです。

説得しだいによって、すべての善を悪に変えることもできれば、悪を善に変えることもできます。

たとえば「牛肉はおいしいです」という善があっても、そのために「牛を殺してしまおう」という話は悪になります。

「平和のために」という善があっても、そのために「戦争をして人を殺す」という現実は悪になります。

「家族のために」という善があっても、そのために「夜遅くまで働いて健康を崩してしまう」という現実はいけませんね。

物事には2面性があって、善と悪は表裏一体です。

善だけということもなければ、悪だけということもありません。

2つで1つです。

問題は説得しだいであり、どちらを強調するかだけです。

あなたが思っているであろう「正しいことを言わないといけない」というのは、そもそも幻想です。

一面しか見られていないということです。

必ず、もう一方があります。

少し見方を変えれば、事実は変わります。

どう考えても間違っている悪としか思えない話も、説得力しだい。

正しい話に変えたり、善に変えたりできてしまいます。

正しいことも間違っていることもありません。

説得によって、どちらを強調するかだけです。

説得力を高める方法(12)
  • 説得しだいで、現実を言い換えてしまう。
比べると、説得力が生まれる。

説得力を高める30の方法

  1. 説得力があると、話を聞いてもらえるようになる。
  2. 話の面白さは、話す内容より話し方。
  3. 「事実だけを述べる話し方」より「イメージのできる話し方」。
  4. 体験談は、何でも面白い。
  5. 表情は、言葉より語る。
  6. わかりやすい例を挙げると、説得力が増す。
  7. 相手の話を3度受け入れてから、Butで反論。
  8. 相手の心に突き刺さる話し方のほうが、メッセージ性は高くなる。
  9. 説得力のある言葉は、短い。
  10. 説得力のある人は、経験が豊富な人。
  11. 納得させるために、わかりやすい例を出そう。
  12. あらゆる話に、善も悪もない。
    説得しだいの話である。
  13. 比べると、説得力が生まれる。
  14. 逃げ道があると、逃げたくなくなるのが人間。
  15. 精神論で語らない。
    方法論で説得する。
  16. 「ここだけ」「今だけ」限定を設けると説得できる。
  17. 相手を認める表現を使うと、説得ができる。
  18. 褒められて、悪い気分になる人はいない。
  19. 相手のところへ出向くと、お願いも通りやすくなる。
  20. 説得するときの服装は、重要。
  21. 丁寧な言葉を使う人のお願いを、聞きたくなる。
  22. 「あなたじゃないといけない!」
  23. お世話をする側に立つから、お世話をされるようになる。
  24. 元気という燃料で、今日も明るく突っ走る。
  25. 説得させるために、まず自分が元気であるところを見てもらおう。
  26. 大事な話・お願い・説得ほど、直接会うのがベター。
  27. 説得は、午前10時前にしよう。
  28. 人の数が説得力に変わる。
  29. 相手の目を見ないと、説得ができない。
  30. 「見つめる」「にらむ」「凝視」は、敵対のサイン。

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