私の職場に、説得力のある話し方をする人がいます。
話の一つ一つに説得力があり、ついうなずいてしまいます。
「なぜだろうか」と振り返ったとき、彼の話の共通点に気づきました。
実は「体験談」がほとんどです。
「私は以前、こんなことがありました」
「過去にこんなことがありました」
「見たことあります。聞いたことあります」
「そういう経験は何度もあります」
自分の経験をもとにして話をするので、強い説得力があります。
体験談ですから、否定のしようがありません。
彼に限らず、説得力のある話し方をしている人はみんな、自分の体験を通して話をしています。
そんなときに気づいたのです。
「説得力のある人は、経験が豊富な人だ。
経験を豊富にすれば、おのずから説得力のある話ができる」。
という事実です。
子どもの話に説得力がないのは、経験が浅いからです。
何も経験していない人の話は、説得力が浅く、なかなか信じてもらえません。
一方、年配者の話には説得力があります。
第2次世界大戦を経験した人の話には、強い説得力があります。
本人に、その経験があるからです。
誰も否定できず、また傷を負った経験ほど、強いメッセージになります。
経験が豊富な人ほど、説得力のある話ができるようになります。
体験談ほど、説得力の強い話はありません。
あなたが説得力を身につけたければ、どんどん経験の数をこなすことです。
たくさんの経験が、説得力へと変わるのです。