学びや成長が多いのは、勝ったときより負けたときです。
負けたときは、負けたなりの原因があります。
負けた悔しさがあるので、いても立ってもいられず、原因を追及したくなります。
内容を振り返り、悪いところを見つけ、反省します。
負けることで問題点が浮き彫りになり、必要なアクションが見えてきます。
問題点を改善することで成長につながり、ワンランクレベルアップします。
また負けたことによるストレスのおかげで、油断をしないで済みます。
負けたときには気づきが多く、学びも成長も得やすいのです。
一方、勝ったときは学びや成長が少ないものです。
きちんと結果が出たので反省がなく、内容を振り返ることがありません。
勝ったことで慢心してしまい、油断が生まれることもあるでしょう。
勝って満足して終わりとなることが多いのです。
現実を見ると「負けたときのほうが学びや成長が多い」という傾向があるのは間違いありません。
しかし、勝ったときであっても、負けたときのように成長力を高める方法があります。
勝ったと認めず、負けたと思えばいいのです。
審判から「あなたの勝ち」と言われようと、周りから「おめでとう」と称賛されようと、自己評価では「負けた」と考えます。
試合の結果では勝っていても「負けた」と思えば負けたことになります。
試合の結果では勝っていても、別の点で負けていることがあるはずです。
たとえば、技術、スピード、スタミナ、声の大きさ、チームワークです。
圧倒的な差で勝ったとしても、じっくり探せば何か1つくらい相手より劣っている点があるはずです。
負けている部分を見つけて、悔しがり、そこを反省すればいいのです。
改善点が浮き彫りになれば、次に必要なアクションも見えてきます。
気持ちが引き締まり、油断することもなくなります。
負けたことによる悔しい気持ちをバネにできるでしょう。
そうすれば勝ったときであっても、負けたときのように学びと成長が得られます。