「失恋から立ち直るまでにどのくらい期間がかかりましたか。どれだけ期間が必要ですか」
そんな質問をしていませんか。
もちろん参考として聞くのはいいでしょう。
他人の様子を知ることで、自分を客観視できたり、ほっと安心できたりすることもあるはずです。
しかし、参考として聞くことはあっても、聞きすぎるのはよくありません。
失恋から立ち直るまでの期間を聞きすぎると、その情報に振り回されます。
「1週間で立ち直った」という意見があれば、もっと長く引きずっている自分が情けなくなります。
「まったく落ち込まなかった」という意見があれば、落ち込むことが悪いことのように思えてくるでしょう。
情報の内容によっては、余計に落ち込む可能性もあります。
失恋の回復に必要な期間は、状況によって差があります。
付き合ってすぐ別れた場合と婚約してから別れた場合とでは、経済的・精神的なダメージに大きな差があるでしょう。
男性と女性とでも、失恋の引きずり方に違いがあります。
それぞれ別れの条件が違いますから、失恋から立ち直るまでの期間を聞いたところで仕方ありません。
勇気づけられることもありますが、過度の依存には要注意。
結局のところ、失恋から立ち直る時期を決めるのは自分です。
立ち直ったかどうかの判断は、他人が決めることではなく、自分が決めること。
立ち直っているかどうかを決める基準も、自分で決めていいことです。
本人が「立ち直っている」と思えば、立ち直ります。
本人が「立ち直っていない」と思えば、立ち直れません。
たとえば、今「失恋から立ち直った」という宣言をすれば、今すぐ失恋から立ち直ることもできます。
心の傷が残っているままでも「立ち直った」と思えば、立ち直ったことになります。