犬の性格によっては、頻繁に吠えることがあります。
犬が吠える声は大きいです。
響きます。
見知らぬ人が家に尋ねてきたとき、吠えた原因に心当たりがあるなら、まだ対処のしようがあります。
しかし、まったく意味もなく、突然吠えることはありませんか。
部屋で飼い主と2人だけ。
「わんわん、わんわん、わんわん」
これという用事も異変も何もないのに、ただやみくもに吠え続けます。
これを「無駄吠え」といいます。
別に何もないのにわんわん吠えられると、どうしていいのかわかりません。
「こら! 静かにしなさい」
おそらく多くの飼い主は、このように叫んで、無駄吠えをやめさせようとすることでしょう。
いくら飼い主がやめさせようとしても治らない。
「ああ。うちの子は、なぜこんなに吠えるのかしら……」
この無駄吠えに手を焼いている飼い主も多いはずです。
なぜ、無駄吠えが治らないのでしょうか。
実は、意外なところに無駄吠えが治らない理由が隠されています。
飼い主がやめさせようとするから、余計に治りません。
わんわんと吠えるたびに、飼い主は犬をさすったり声を出したりしてやめさせようとします。
そうした飼い主のリアクションがいけない。
犬には、吠えれば飼い主からの注意を引けると覚えます。
かまえばかまうほど余計に無駄吠えをするようになる悪循環になり、手を焼くことになります。
寂しいときや遊び相手になってもらいたいとき、突然わんわんと吠えるのは、そういう理由のためです。
「寂しいよ。かまってよ。暇だよ」という犬からの訴えです。
では、どうすれば無駄吠えをやめさせられるのでしょうか。
方法はただ1つ。
どんなに吠えても、無視を貫くことです。
うるさいからかまってやりたいところですが、じっと我慢です。
犬も、吠え続けるのは疲れます。
しばらくすれば、いくら吠えても飼い主が無反応なので、疲れもたまり、吠えなくなります。
これだけです。